認証取得後
休日を除く15日間の「異議申し立ての意思表明」期間に異議申し立てがなければ、漁業は認証されます。認証機関は、年次査察の予定や、行動計画の実施公約を含む公開用認証報告書を発行するとともに、漁業認証登録証をクライアントに発行します。認証有効期間は最長5年で、年次監査を受けなくてはなりません。
ニュースを伝える
認証取得を祝すとともに、認証をPRする時です。MSCや認証機関と協力し、認証を取得したことを伝えることが求められます。大きなニュースであり、メディアでの報道とPRの絶好の機会ですから、時間を割いて公式声明を準備しておきましょう。いつ、どこで、どのようにといった広報計画をMSCと共に考えるのが良いでしょう。
認証取得を公表する前に、以下のことを済ましておかなければならないことを留意ください。
・MSCが認証機関から公開用認証報告書を受領していること。
・認証機関が認証登録証を発行していること。
・クライアントは、査察に係る契約と、認証に付された条件を満たすための行動計画について、認証機関と合意し署名していること。
公表については様々な方法が考えられます。いずれも1週間から6~8週間の準備期間が必要です。例:
・ 簡単なプレスリリースを発行。メディアへの電話通達と組み合わせても良いでしょう。
・ メディア向けの小規模イベント。
・ メディアや取引関係者向けの始動イベント。
・ 世界各国での同時発表。
・ メディア一行による漁業訪問を組みいれた大規模イベント。
上記はほんの一例に過ぎません。どういった形をとるのが良いかは、クライアントのニーズやメディアの関心度などによって決まってきます。早い段階に各関係者と連携し、発表の効果を最大限に活かしましょう。
MSC広報チームでは、最も効果的な方法について細かなアドバイスをご提供します。
認証後の要件
認証機関と相談して、査察や監査のプログラムを決める必要があります。これは、付された条件について示された時間枠にもある程度左右されます。認証有効期間の5年の間に、認証機関による監査が毎年行われることになります。認証機関は、必要に応じて抜き打ちで監査をしたり、監査の頻度を増やすことができます。これは予算に影響することでもあるため、クライアントは認証有効期間内の監査費用に向けた十分な資金を確保しておくべきです。
監査では、漁業の物理的環境や管理システムに著しい変化が生じていないかどうかを調べます。また、付された条件が達成・解決されているかについても調査します。進捗が十分でない場合、認証機関が認証を保留、あるいは取り消すこともあるため、認証に付された条件の履行は大変重要です。
年次監査実施の前に、認証機関はMSCに現地視察の詳細日程を報告し、MSCは関心を有するステークホルダーにEメールを送るとともに、MSCウェブサイトを更新します。年次監査が完了した時点で、認証機関はMSCに報告書を提出し、MSCはその旨を再びステークホルダーにEメールで通知し、ウェブサイト上で報告書を公開します。
認証の恩恵を享受する
認証プロセスは認証取得で終わりではありません。むしろそれは出発点です。
世界中の小売業者や消費者からMSCラベルの付いた製品を求める声が高まっています。MSCラベルの認知度が高まるにともなって、認証された製品の需要が伸びてきました。認証を取得することにより、新しい市場の開拓が可能となります。各地域のMSCオフィスでは、新たに認証を取得した漁業とその水産物の発売と販売促進に関する情報やアドバイスを提供しています。
CoC認証とエコラベルライセンスについて
自社の製品にMSCラベルの表示を希望する企業は、自分たちが購入する水産物が、サプライチェーンのどこからでも、認証を取得した漁業まで追跡可能であることを確認する必要があります。従って、サプライチェーンにおける各企業は、水産物のトレーサビリティーのためのCoC規準を満たす必要があります。これにより、流通・加工過程において非認証製品と認証製品が混ざることを防ぎ、資格のない企業が、恩恵にただ乗りすることを防ぐことができるのです。
本ウェブサイトの認証取得に向けて:サプライチェーン認証取得に向けて:サプライチェーンのセクションに、流通加工過程の企業がMSCのCoC認証の要件を満たすにはどうすれば良いのかが分かりやすく説明されています。
CoC認証を取得後、製品にMSCラベルの表示を希望する企業は、MSCの取引部門であるMSCインターナショナル(MSCI)とエコラベルライセンス契約を結ばなければなりません。
CoC認証の取得やエコラベルライセンス契約のために、追加的な予算を立てる必要があります。これらに関する質問はMSCに直接お問い合わせ下さい。

