CoCに関するよくある質問
3. CoC認証がなくてもMSC認証漁業の水産物を販売できるケースは?
1. CoC認証とは?
海洋管理協議会(MSC)の認証プログラムへの参加を求める漁業は、持続可能な漁業のためのMSC環境基準に則った審査を行うための認定を受けた独立した第三者認証機関によって審査されます。サプライチェーンにおいて、水産物にMSCのエコラベルを表示できるのは、MSC認証漁業を起源とする水産物であることが独立した機関よって証明されている場合だけです。サプライチェーンにおける個々の企業のCoC認証取得によって、これが保証されます。MSCエコラベルを使用するためには、MSCエコラベル使用ライセンスの申請も必要となります。(質問11を参照)
2. CoC認証が必要となるのは?
魚や水産製品をMSC認証製品として販売したい場合には、CoC認証を申請する必要があります。サプライチェーンには通常複数の企業が関係していますが、MSCエコラベルを表示するためには、当該水産物の所有権を有する、あるいは加工に携わるそれぞれの企業が、CoC認証を取得しなければなりません。サプライチェーンの中で、認証を受けていない企業がひとつでもあれば、MSCエコラベルを表示することはできません。
3. CoC認証がなくてもMSC認証漁業の水産物を販売できるケースは?
製品にMSCエコラベルを表示するためには、サプライチェーンにおいて当該水産物の所有権を有する、あるいは加工に携わる全ての企業がCoC認証を取得していなければなりません。しかし、MSCエコラベルと商品コードが表示された消費者向けの最終製品パッケージ形態でCoC認証を取得したサプライヤーから製品を仕入れ、そのままの形態で消費者に販売する小売企業などはCoC認証を取得する必要はありません。お取り扱いの製品が、密封された消費者向け最終製品に該当するかどうか不明な場合は、認証機関にお問い合わせください。
4. CoC認証を申請すべき理由は?
a) 自社で、販売先で、あるいはサプライチェーンの川下でMSCエコラベルを表示するためには、認証を取得することが必要になります。
b) CoC認証は優れたセールスポイントです。製品の供給元について詳しく知りたい消費者に明確な答えを提供することになります。
c) CoC認証を取得することにより、企業の社会的責任(CSR)の向上を示すことができます。
d) MSCラベルは、増えつつある環境配慮を求める顧客を獲得する手段となります。
e) CoCが有するトレーサビリティー機能によって、合法かつ持続可能な漁業から仕入れた水産物であることが確認できるので、企業のリスク軽減につながります。
5. CoC認証を取得するためには何をすれば良いのか?
a) MSCのCoC規準に則った審査や認証を行う資格があるとして認定されている認証機関に見積を依頼してください。複数の認証機関から見積をとることを強く勧めます。認証機関については、認定されている認証機関のリストからご確認いただけます。
b) 認証機関によるトレーサビリティーの審査を受ける準備をして下さい。審査では、生産・取り扱いのすべての工程において、MSC認証水産物と非認証水産物が混ざらないことを実証できなければなりません。MSCでは、CoC認証を取得するための手引き「認証取得にむけて-CoC認証-」を作成しました(日本語)。 認証取得にむけて-CoC認証-よりダウンロード可能です。
6. CoCの審査と認証プロセスは?
CoC審査実施を契約した認定認証機関は、審査を受ける企業のトレーサビリティー管理システムに関する書類の提出を要請します。そして、そのシステムによって、MSC認証漁業の製品とそれ以外のものとが分別され、追跡されているかどうかを確認するために事業所の査察を行います。
多くの企業は、在庫管理、ISO900、HACCP等の目的で、すでに製品の識別や追跡システムを取り入れているので、ほとんどの場合、追跡システムを検証することはそれほど難しくはありません。認証機関により、CoC基準を満たしている、つまり、認証漁業からの水産物と非認証漁業からの水産物が混じらないことを確実にする製品の識別・分別のためのシステムが適切であり、そのシステムにより製品の追跡が可能であると判断されれば、CoC認証を取得することができます。
7. 審査ではどのようなことが求められるのか?
次のようなことが求められます。
a) 事業所内でのトレーサビリティー確保のためのシステムについての説明。
b) 入荷したMSC認証漁業製品の量、魚種、入荷時期、納入業者、貯蔵先の照合。
c) 出荷したMSC認証漁業製品の量、および出荷先。
d) 入荷、加工、包装、貯蔵、出荷の過程において、MSC認証水産物と非認証水産物が混ざったり、取り違えられたりしないことを実証。通常これは明確なラベリングによってなされます。
e) 扱った魚種とその時期、数量、処理について完全な記録をとっていること。
8. CoC認証プロセスに要する期間は?
認証機関に審査を依頼する前に、あらかじめ追跡システムの見直しを行うことをお勧めします。システムをチェックし、必要な措置を行うために要する時間は、事業規模や導入システムによって異なります。認証機関が現場の査察に要する時間は、事業規模、取り扱うMSC認証製品の数、加工の程度、導入システム、そして何よりも、審査を受ける準備がどの程度整っているかによって決まります。
9. CoC認証に要する費用は?
CoC認証に要する費用は、依頼した認証機関との交渉によって決まります。審査に要する時間(一日あたりの単価や数時間の場合でも1日分の費用として計上するのか、などを確認しておくと良いでしょう)や交通費、宿泊費が費用の主な内訳となります。費用面だけでなく、認証機関の対応、スケジュールなど、その他の重要な要素も考慮した上で選択をすると良いでしょう。審査に要する時間は、事業規模、水産物を取り扱う事業所数、加工の程度、事業内容の複雑さによって決まってきます。加工において製品形態が変わる頻度が高く、また、関係する事業所数が多ければ、より多くの審査時間が必要になります。
10. CoC認証の有効期間は?
認証の有効期間は3年で、通常、認証機関が年に一回の査察を行います。トレーサビリティーのシステムが有効に機能していることを確認する目的で、年次監査以外にも抜き打ちで査察が行われることもあります。
11. CoC認証を取得すればエコラベルを使用できるのか?
CoC認証を取得した後、MSCの商取引を担当する海洋管理協議会インターナショナル(MSCI)とエコラベル使用ライセンス契約を結ばなければなりません。詳細については、MSCエコラベルの使用についてをお読み下さい。
12. なぜエコラベル使用ライセンスが必要なのか?
他の登録商標と同じように、正規ユーザーがその価値による恩恵を保持できるよう、MSCエコラベルは慎重に管理されなければなりません。そのために、エコラベル使用を希望する企業とMSCエコラベル使用を認可するMSCIとの間でライセンス契約が交わされるのです。ライセンスによってエコラベルを使用できる製品が特定され、エコラベルの使用案を事前にMSCIに提出し、書面による承認を得ることが求められます。
13. MSCエコラベル使用に要する費用は?
MSC認証水産物へのMSCエコラベル使用料は、その水産物の売上げによって決まります。売上高により、年間$250ドルから$2,000ドル の固定料金を支払うことになります。小売企業やレストランに直接販売するサプライヤーは、加えて、MSCラベル表示商品の卸売価格の0.5%相当を支払わなければなりません。
(最終更新日:2011年7月5日)

