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気仙沼の臼福本店が大西洋クロマグロ漁業でMSC認証の審査入り

8 22, 2018, 07:00 午前
Release date : 8 22, 2018, 07:00 午前
宮城県気仙沼市に本社を置く株式会社臼福(うすふく)本店の大西洋クロマグロ漁業が、MSC(海洋管理協議会)の漁業認証の取得に向け本審査に入りました。独立した審査機関のControl Union Pesca 社により、MSCの漁業規準を満たすかが検討されます。今回の審査対象となるのは、臼福本店の一隻のはえ縄漁船で、2017年の大西洋クロマグロの年間漁獲量は約48トンです。

これは、クロマグロ漁業としては初のMSC認証の本審査入りとなり、環境に配慮した持続可能な漁業のためのMSC漁業規準に則し、科学に基づいた審査が行われます。今回の本審査が完了するまでは、この漁業が持続可能であるかの判断はなされません。

臼福本店の歴史は古く、創業は今から136年前に遡ります。1882年から気仙沼に魚問屋として創業開始した同社は、1930年代頃に漁業に参画しました。近海、遠洋など複数の海域で操業していましたが、1980年代より遠洋マグロ漁業に一本化しました。同社は、マグロの乱獲が国際的な問題になっている中で、漁獲量を守り、海と共存しながら資源を次世代につなげていくことを志しています。審査対象の第1昭福丸は、年間を通じて大西洋で操業しており、10月に大西洋クロマグロを漁獲します。東北に拠点を置く同社は、2011年の東日本大震災で被害を被った気仙沼および東北の水産業界の再興をめざしています。

漁業者のコメント
臼福本店の代表取締役社長、臼井壯太朗氏は次のように述べました。「これまでクロマグロ漁業には波乱に富んだ道のりがありましたが、臼福本店はこの資源を次の世代まで残したいと考えています。大西洋クロマグロは一時資源が激減しましたが、我々が率先してICCATの厳しいルールを遵守してきた結果、資源が驚くほどに回復しました。一方、今の日本市場には生産履歴もわからないグレーなマグロが未だにたくさん流通されています。私たちはMSC認証を取得し、本当のサステナブルな魚、そして漁業とは一体何なのかということを広く消費者へと伝えることで、いまの食に対する価値観に一石を投じたいと考えています。」

MSCのコメント
MSC日本事務所の石井幸造は「透明性が高く、複雑なプロセスによるMSC認証の本審査は、対象となるすべての漁業を厳正に精査するものです。こうした審査を経たMSC認証の水産物に対する需要は、欧米のみならず日本でも急速に高まっており、マグロ類については、日本では特に刺身マーケットにおいてMSC認証製品を求める声が強くなっています。本審査では、資源の持続可能性、生態系への影響、漁業管理システムの有効性について検討されますが、臼福本店のクロマグロ漁業がMSCの規準を満たしているとして認証を取得すれば、この需要を満たすことにつながり、日本における認証水産物の広がりに大きなインパクトをもたらすでしょう。」とコメントしています。

この件に関する報道関係者のお問い合わせ先

MSC(海洋管理協議会)日本事務所 広報担当 牧野
電話: 03-5623-2845、Eメール: 

海洋管理協議会(MSC)についてMSCは国際的な非営利団体(NPO)です。世界の海が生命で溢れ、現在と将来の世代にわたって水産物の供給が確保されることをビジョンに掲げ活動を行っています。認証制度と「海のエコラベル」を通じて、持続可能な漁業を認知、報奨するとともに、水産物市場を持続可能なものへと転換させるために取り組んでいます。

持続可能な天然漁業のためのMSC規準は、持続可能な漁業の評価規準として世界で認知されている最も信頼のおける堅固な科学に基づく規準です。漁業がこの規準を達成するためには、漁業資源が持続可能であり、漁業による環境への負荷が抑えられており、長期的な持続可能性を確実なものにする管理システムが機能していることを、独立した審査機関に対して実証することが求められます。

海から食卓までのトレーサビリティ

MSCの青いエコラベルの表示された水産物は、元の持続可能な漁業まで遡ることができます。サプライチェーンの業者はそのすべての段階においてMSC認証製品を識別・分別しなければなりません。

海から食卓までのトレーサビリティについてもっと知る

MSC「海のエコラベル」の画像について 報道記事上で掲載の際にデータが必要な場合はMSCのウェブサイト からダウンロードいただくか、MSC日本事務所までお問い合わせください。

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