プレスリリース

アラスカ先住民の管理によるサケ漁業がMSC認証を目指す

11月 26, 2009

 

ワシントン州シアトル――アメリカのアラスカ州南東部にあるアネット島保護区(AIR)のサケ漁業が、海洋管理協議会(MSC)の認証取得に向けて本審査に入りました。先住民族が管理する漁業として、MSC認証を目指す初めての例です。認証を取得すれば、このサケ漁業には、他のすべてのアラスカ・サケ漁業と同様に、持続可能で適切に管理された漁業による水産物であることを示すMSCエコラベルの使用が認められます。

 

AIRの漁業は、メトラカトラ族インディアン共同体評議会が、合衆国インディアン管理局と協同で管理しています。アラスカ州では唯一の先住民が管理する漁業です。1887年に、現在のカナダ、ブリティッシュコロンビア州からツィムシアン族が入植したアネット島保護区は、1891年、合衆国大統領宣言により連邦インディアン居留地とされました。

 

アネット島保護区は、アラスカ州ケチカン南方のアネット島、ウォーカー島、ルイス島、スパイヤー島、ヘムロック島を包含します。評議会とBIAは、海岸線から3,000フィートにわたるこの保護区の漁業に対する管理当局を設けており、さらにアラスカ州漁業狩猟局によって操業の管理が行われています。

 

AIR漁業の審査では、5つの魚種が対象となります。カラフトマス(Oncorhynchus gorbuscha)、シロザケ(Oncorhynchus keta)、ギンザケ(Oncorhynchus kisutch)、ベニザケ(Oncorhynchus nerka)、キングサーモン(Oncorhynchus tshawytscha)です。AIRの漁師たちは現在、長さが平均25から36フィートの刺し網船53隻と52から58フィートの巻き網船12隻を擁し、例年、合わせて約2,948トンのサケを捕獲します。

 

メトラカトラ族インディアン共同体の漁業管理者、Jeff Moran氏は、「100パーセント先住民が所有、運営する漁業であることに、私たちは誇りを持っています。祖先から受け継いだこの漁業を守り、将来の世代へ継続していけるよう管理することが重要です。MSC認証に向けた審査によって、私たちは貴重な管理手段を得るとともに、漁業資源と健全な生態系を維持していることを顧客に示すことができます」と述べています。

 

MSCの北南米地域ディレクター、Brad Ackは、「MSCの取り組みに、先住民管理による漁業を初めて迎えることになり、本当に喜んでおります。メトラカトラインディアン共同体には長く残されてきた豊かな漁業資源があり、この漁業は1世紀以上にわたって管理されてきました。アラスカのサケ漁業の中で現在MSC認証を取得していない唯一の部分であるメトラカトラが本審査に入ることにより、同州における他のサケ漁業と等しく厳格な持続可能性の規格を満たしていることを証明しようとしているのです」とコメントしています。

 

AIR漁業が漁獲するサケのおよそ半数は、1900年代初期に設立された、メトラカトラインディアン共同体が運営するAnnette Island Packing Companyによって、メトラカトラで加工されます。主要製品は、ヨーロッパ市場向けの冷凍フィレやドレスのサケです。残りの半数は、主に巻き網により漁獲されたもので、島外の加工業者に販売されています。

 

Scientific Certification Systems(SCS)が、この漁業の独立した第三者審査を行い、審査完了までの期間として12から14ヶ月が見込まれています。SCSは専門家チームを作り、漁業資源の持続可能性、環境への影響、および有効な管理システムの3つに関する、持続可能でよく管理された漁業のためのMSCの原則に則り、この漁業を審査することになります。


以上

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