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2016年リオデジャネイロオリンピックがMSCとASCの認証水産物を支持

2016年リオデジャネイロオリンピック・パラリンピック組織委員会は本日、2016年のリオデジャネイロオリンピックで、海洋管理協議会(MSC)と水産養殖管理協議会(ASC)認証水産物を推進するための包括的な合意に至ったと発表しました。

この重要な発表は、選手、職員、報道関係者、会場内のレストランに供給されるすべての水産物が、持続可能な天然水産物認証または責任ある養殖認証を受けていることを意味します。開催27日間で1,400万食が提供されるオリンピック・パラリンピックでの食事サービスは、どの開催都市にとってもたいへん大きな課題であり、平時における世界最大規模のケータリング業務と言われています。
 
本日、Rio 2016組織委員会とASC、及びMSC間での覚書(MOU)への署名が行われました。これらの覚書では、オリンピック・パラリンピックの計画と開催において、同組織委員会は、環境への悪影響を最小限に抑え、環境への利益を最大化し、持続可能な開発を促進し、環境保護に関する国民意識と行動を向上させる方法で行うことが確約されています。

Food & Beverage for Rio 2016の代表、レイラ・ルイズ氏は、「Rio 2016では、オリンピック・パラリンピックの持つ力を借りて、多彩なブラジルの水産品大いに普及させたいと考えています」とコメントしました。
 
また、Rio 2016組織委員会、持続可能性マネージャーのジュリー・ダファス氏は次のようにコメントしました。「高く評価されているMSCとASCと、ブラジルの漁業と養殖業がパートナーシップを組んで仕事ができることを楽しみにしています。これは、私たちのケータリングで地元の食品業界が単に発展するというだけでなく、規準に合致することで、オリンピック・パラリンピック後も継続する有益な遺産をリオデジャネイロとブラジルに残してくれるものです」。

世界をリードする天然水産物のエコラベルのプログラムを運営するMSCは、長期にわたって精力的にラテンアメリカでの取り組みを進めてきました。海洋管理協議会の最高責任者、ルパート・ハウズは、今回のRio 2016との合意に感謝の意を表し、次のように述べました。

「リオデジャネイロオリンピック・パラリンピックに協力できることをたいへん光栄に思います。このパートナーシップは、ブラジルの持続可能な漁業を推進し、その取り組みに報いる素晴らしい機会となります。今後はリオデジャネイロ州と密接に連携し、地元の漁業が第三者審査に入ることを推進していきます。これらの漁業による水産物が、責任ある持続可能な漁業のためのMSCの環境規準に合致し、オリンピック・パラリンピックにおける1千4百万食の中で提供されるようになることを願っています」。

今回の発表は、養殖部門の社会的責任と持続可能性への支援におけるASCの強みを浮き彫りにするものです。水産養殖管理協議会の最高責任者、クリス・ニン氏は次のようにコメントしました。「リオデジャネイロ州で優れて管理されている小規模の養殖場を訪れることを楽しみにしています。ASCプログラムに参加する養殖場の共同での取り組みは、環境持続可能性の実現に向けた流れと共に、この地域の養殖業の未来に確実に良い影響を及ぼすことでしょう。これはたいへん貴重な遺産であり、ぜひ他の州もリオデジャネイロの例に続いてくれることを願っています」。

ブラジルのASCとMSCのマネージャー、ローラン・ヴィギエは次のようにコメントしました。「世界の生物多様性を含めた自然資源を保護し、増強し、支え、そして2016年のオリンピックのために、責任ある養殖水産物と持続可能な天然漁獲物の調達し供給する取り組みを支援するという、リオデジャネイロオリンピック・パラリンピック組織委員会のビジョンは、MSCとASCが共有するビジョンと同じです。これらの水産物のほとんどは地元の小規模養殖場と伝統的漁業から調達されることになります。」
 
Rio 2016は、リオデジャネイロ州とブラジルの認証水産物を優先すると覚書に記されています。また、Rio 2016は、ブラジル国内の水産物の普及のために、ステークホルダーとサプライヤーとの関与においてMSCとASCを支持し、持続可能性についての教育と行動を促進するとしています。

覚書で提唱されている共同プロジェクトの計画には、認証プログラムへの漁業の参加を奨励、2016年のオリンピックまでに持続可能な水産物に関する達成事項の評価、消費者の変化を促すための協力が謳われています。これらの覚書は2017年6月1日まで有効となります。