MSCはこのたび、2016年度奨学金プログラムの募集を開始いたしました。これは、海洋科学および漁業管理に関する研究を深めるための支援を希望する学部生または大学院生を対象としたプログラムです。
応募は2016年2月1日まで受付けています。選考により、最も斬新で効果的な結果が期待できるとみなされた研究企画2件に対し、それぞれ4,000ポンドの奨学金が授与されます。
今年で6年目となる本奨学金プログラムでは、漁業が抱える課題および最優良事例に関する研究を支援することで、持続可能な漁業および水産市場の変革の推進を目指しています。
MSC奨学金はこれまで、海洋環境の改善や漁業もしくはサプライチェーン管理における課題や最優良事例に対し、生物学的もしくは社会経済学的観点から焦点を当てた研究に対して授与されています。これまでの研究テーマは漁業改善計画（FIP）の効果や伝統的な漁業のサプライチェーンの問題、混獲軽減装置導入の可能性など、非常に多岐にわたっています。
特定の漁業に絞った研究、漁業の問題、管理の比較考察などの研究を計画する世界各国の学生を募ります。MSC認証取得漁業や、認証取得を希望している漁業に直接関係のある研究である必要はありませんが、該当する場合にはMSCにとって一段と興味深い内容になることでしょう。
今年度は、MSCが新たに取り組んでいる持続可能な海草の収穫および管理に関する最優良事例に関する研究も奨学金の対象となります。
MSCのサイエンス・規準担当ディレクター、デビッド・アグニューは、奨学金プログラムについて次のようにコメントしています。「このたび、2016年度奨学金プログラムの募集を開始し、持続可能な漁業に関する斬新な研究を進めている学生を支援できることを大変うれしく思っております。MSCの奨学金プログラムは、政策を策定し漁業を変革するための、研究の進展および科学的な解決策の促進を目的としています。また水産科学の将来を担う学生のキャリア構築にも寄与することになるでしょう。」
応募の詳細についてはこちらの奨学金専用ページをご覧下さい（英語のみ）。
締切りは2016年2月1日月曜の、グリニッジ標準時17:00です。
（了）