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MSC、フェアトレード、レインフォレストアライアンス(熱帯雨林同盟)、FSC など、エシカルトレード(倫理的取引)における最高水準の基準設定が認め られる

ロンドン―海洋管理協議会(MSC)[1]をはじめとする7つの非営利組織が、ISEAL社会環 境基準設定に関する適正実施基準[2]に準拠し、エシカルトレードにおける信頼できる行 動基準として、最高のレベルに達した。
 
エシカルトレード(倫理的取引)を推進するこれらの組織は、農業、漁業、製造業などの 各分野にわたって、消費者および業界の主要基準として認められている。認証製品におけ るISEAL Allianceメンバーの小売額は、トータルで530億米ドルを超える。こうした製 品は、世界の農地1億1千7百万ヘクタールと、世界中の工場、漁業、農場で働く 15,000を超える労働者たちに、社会的および環境便益をもたらしている。
 
ISEALメンバーは、この適正実施基準に完全に準拠する初の組織である。ロンドンの Chatham Houseでの私的な催しにおいて、欧州議会のCSR(企業の社会的責任)[3]担当ス ポークスマンRichard Howittは、それぞれの分野における最善事例への寄与を賞賛して 述べた。

「ISEAL Allianceは、ラベリング組織間での先駆的な協力事例です。ISEAL適正実施基準 に準拠することで、信頼できる基準に裏打ちされた、社会や環境に真の変革をもたらすこ とのできるリーダーであることを、政府や業界に対してはっきりと示すことができるので す」。
 
これらの組織は、ISEAL適正実施基準を満たすことにより、自らの社会的、環境的な取り 組みを強化するとともに、他の基準設定組織が、社会、環境基準設定に向けた最善の取り 組みを行なうことを促した。

MSCのオペレーション・ディレクター、Chris Ninnes談、「ISEAL独自の国際的な基準設 定と合致することにより、MSCの認証およびエコラベル制度は、今後も世界の中で、優れ たものとして認められ続けます。MSCのISEALへの加盟は、真の環境便益をもたらす基準 に対する私たちの熱意を反映するものです。それは、広範にわたる利害関係者との意見交 換、透明性、公正な意思決定といった我々の確固たる取り組みを浮き彫りにするもので、 またこれによって、我々の基準を企業に適用することが、決して事業の妨げとならないこ とを証明してくれることでしょう。MSCは、水産物のエコラベル制度としては、現在唯一 のISEALメンバーであることを誇りに思います」。
 
ISEAL適正実施基準では、公開性、透明性、参加プロセスが要求される。その基準を設定 する明白な必要性があり、いかなる利害関係者にも、その基準の整備に対する発言権が保 証されていることが求められている。
 
基準や認証システムのもつ信頼性や妥当性、そしてそれらが社会や環境に有意義な変化を もたらす力を、この準拠によって強化することができるのである。
 
以上

これらの7つの組織の紹介およびChatham Houseでの映像は、
www.isealalliance.org/codeでご覧いただけます。
 

詳細:

MSC報道責任者、電話 +44 (0) 20 7811 3300、または [email protected]

編集の方への注釈:

[1] MSCは、魚の乱獲問題に対する解決策を推進すべく、1997年に設立された国際非営利 組織です。MSCは、天然魚漁獲漁業対策で唯一広く普及した環境認証と、エコラベリング の運営に取り組んでいます。合計でおよそ70の漁業がMSCの取り組みに携わっており、 24が認証済み、34が審査中、さらに20から30が非公開予備審査中となっています。こ れらの漁業全体で、水産物の年間漁獲量は400万トンを超えます。これは、世界の天然サ ケ漁獲量の42パーセント、世界の主要な食用白身魚漁獲量の40パーセント、および世界 の食用イセエビ漁獲量の18パーセントに当たります。認証漁業による900の水産製品に はブルーのMSCエコラベルが付されています。詳細については、www.msc.org / Where to buyをご覧ください。

[2] ISEAL社会環境基準設定に関する適正実施基準は、開かれた協議を通して設けられた もので、信頼できる社会環境基準設定のための任意の国際的指標です。さまざまな政府お よび政府間のガイドラインで、信頼性の目安となる任意の基準として採用されています。
採用された最近の例としては:

  • FAOの海洋漁業製品エコラベルに関するガイドライン(2005年)
  • 世界銀行・WWF同盟の森林認証計画のための基準(2006年)
  • 2007年3月13日の欧州議会によるCSR(企業の社会的責任)に関する決議

などがあります。
ISEAL社会環境基準設定に関する適正実施基準は、準拠組織のケーススタディとともに、 www.isealalliance.org/codeにて全文ダウンロード可能となっています。

[3] Richard Howittは、欧州議会のCSR(企業の社会的責任)担当スポークスマン。 http://www.richardhowittmep.com/

[4] ISEAL Allianceメンバー:国際フェアトレード・ラベリング機関(FLO)、森林管理 協議会(FSC)、国際有機農業運動連盟(IFOAM)、海洋水族館協議会(MAC)、海洋管理 協議会(MSC)、レインフォレストアライアンス(熱帯雨林同盟)、ソーシャル・アカウ ンタビリティ・インターナショナル(SAI) www.isealalliance.org/whoweare

[5] 適正実施基準への準拠にあたっての変革の例は、お問合せいただくか、もしくは ISEALのウェブサイト、www.isealalliance.org/codeにてご覧いただけます。