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MSCがTモールなどの中国のパートナー企業と持続可能性についての共同宣言を発表

世界海洋デーの6月8日、MSCは、中国最大のオンライン・マーケットのTモールをはじめとする中国を代表するパートナー企業とともに、持続可能な水産物調達に関する宣言を発表しました。MSCとTモールが交わした覚書には、Tモールが今後、持続可能な漁業で獲られた水産物を仕入れていくことが明記されています。また、Tモールは2020年までに取り扱う水産物の20%を「海のエコラベル」のついた製品にする目標を掲げました。Tモールはアリババグループの子会社で、3億7500万人の顧客を持ち、毎秒2500万もの取引が行われています。

Tモール・フレッシュの何春雷総経理は、次のように述べています。
「世界海洋デーの本日、私たちはMSCと覚書を交わしました。これは、持続可能な水産物の広がりに対する支援と、中国の消費者向けに輸入された認証を受けた生鮮水産物の重要性を示すものです。アリババグループのTモールは、新しいラベルのついた認証製品を発売するための唯一の主要な基盤となり、ともに普及活動を行っていきます。」

また、MSCのグローバル・コマーシャル・ディレクターのニコラ・ギシュ―は次のように述べています。
「持続可能な水産物調達についての戦略と目標は、ヨーロッパと北米の市場ではとくに小売企業を中心に一般的です。MSCが設立されてから20年にわたり、持続可能な水産業界に転換するうえで、非常に重要な役割を果たしてきました。」

覚書の締結はミッドタウン シャングリ・ラ杭州で執り行われ、小売、水産メーカー、NGO、メディアなど70人以上が集まりました。そのなかで、Ole(Vanguardグループのスーパーマーケット)、深圳天虹超市(深圳のスーパーマーケット)、シャングリラホテルグループも、持続可能な水産物の調達とマーケティングに尽力するとの公約を発表しました。

「中国チェーンストア&フランチャイズ協会(CCFA)は、中国持続可能小売企業ラウンドテーブル(円卓会議)を主催し、増加するマーケットの需要に合致するよう、信頼できる認証機関とともにマーケットのつながりを構築してきました」とCCFAの裴亮書記長は述べています。「水産物は優先課題のひとつであり、小売企業に対し責任ある調達目標を立案するよう働きかけ、中国の市場に対してMSC認証水産物を推奨し、中国の消費者に対して、より持続可能な選択を提供してきました。」

イベントの締めくくりとして、中国水産流通加工協会(CAPPMA)の崔和会長は、以下のように述べました。
「中国の水産業は、グローバルな市場のなかで非常に大きな役割を担っています。水産物の原料を仕入れて加工し、再輸出するという既存の国際貿易だけではありません。国内市場を変容させ、ブランド構築も行っています。中国中央政府が新しく推進している「グリーンな」産業発展や「グリーンな」ライフスタイルと合致させるうえで、水産物の持続可能性は大きな課題です。MSCは、国際的規準の団体として、中国の水産物市場の持続可能な発展を大いに支援してくれています。Zonecoグループ、 Ocean Gala、北洋佳美、海洋兄弟、Spring Seafoodsなど、多くの中国の水産企業がMSCのプログラムに入り、中国の水産物市場に「海のエコラベル」製品を提供できるよう最善を尽くしています。」