海洋管理協議会（MSC）は、MSC規準を支えている科学に自由にアクセスできるオンラインの水産リサーチライブラリ「MSCサイエンスシリーズ」を新たに開始しました。
「MSCサイエンスシリーズ」では、漁業資源、海洋生息環境、生態系などの主要トピックに関する最新の研究を公開します。このプラットフォームは知識共有の場としての機能を持ち、持続可能な漁業に関心を持つ方はこれを無料で利用することができます。
「MSCサイエンスシリーズ」はこちらからご覧いただけます： www.msc.org/science-series （英語のみ）
第1号では、他の魚種の餌やエネルギー源として海洋生態系の基盤を形成する低次栄養段階種の捕獲による影響について検討します。また、異なる生態系に基づくモデルにおける世界の優良事例を検証し、低次栄養段階種の異なる漁獲方法によって、対象資源およびそれらの種に依存する捕食者にどのような影響を及ぼすのかを検討します。
MSCの規準担当ディレクター、デビッド・アグニュー博士は次のコメントを寄せています。「効果的な研究と賢固な科学はMSCでの仕事の根本を成すものです。それにより、MSCの方策展開と規準設定に、最新で最も認められている科学的知識を確実に反映させることができるのです。また、調査能力とより広範な科学的理解への情報転送、魚種資源、漁業管理における優良事例、そして水産物認証への取り組みを強化するために、私たちの仕事の成果を共有することが重要なのです」。
「MSCサイエンスシリーズ」は年2回の発行です。次号は2014年夏に発行予定です。