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MSCのCoC認証が改訂される。トレーサビリティ(追跡性)を強化。

MSCは、CoC認証規準の改訂版を発表しました。この改訂は、独立認証機関、専門家、その他の関係者との連携とコンサルテーションを通じて行われたものです。

改訂版の規準は、世界中の水産製品の供給者と動きの増加に伴い、水産業界が今日直面している課題をさらに反映し、サプライチェーンの監査に関する品質と一貫性を改善したものとなっています。

明確で統一されたフォーマット

改訂版CoC規準は、MSCの持続可能な漁業のための環境基準の構成とフォーマットに沿っており、両方の規準の一貫性を改善しています。主な変更は、原則と基準における要求事項の対応に関する変更です。MSCエコラベル製品またはMSC認証の水産物を販売したい場合、4つの原則が審査の基本となります。

認証を取得するために、サプライチェーンは以下のことを守る必要があります。

  • 管理システムを有する
  • トレーサビリティ・システムが運用されている
  • 認証製品と認証されていない製品と置き換えられていないこと
  • すべての認証製品を確実に確認できるシステムがあること

2つの規準の調和によって、CoC認証規準の内容がより明確にされ、曖昧さや重複がなくなり、統一性が改善されました。

船からお皿の上までのトレーサビリティ

「船からお皿の上まで」の水産物サプライチェーンのひとつひとつのつながりがCoCの審査をうけ、これらのサプライチェーンが取り扱う水産物がMSC認証漁業からのものであることを、トレーサビリティによって、より確実なものとしています。

認証機関は、水産物にMSCエコラベルを付けることができるかどうかの判断をする際、特定の要求を満たしていることを確認せねばなりません。さらに、サプライチェーンを審査するにおいて、MSC認証水産物と認証されていない水産物とが混ざらないことを確実にするための分別業務を検証しなければなりませんし、どの企業が認証水産物を売るための認証書を使えるかを確定しなければなりません。

これにより、改善され一貫性のある審査が行われるとともに、MSCエコラベルの付いた魚が認証されていない魚と混じっていないことに対する水産物バイヤーや消費者の信頼性が増すことになります。

関係者のコンサルテーションが審査の改善をもたらす

MSC基準担当ディレクターのデイビッド・アグニューは、次のように述べています。「MSCは、我々のプログラムと認証がもたらす利益をすべての関係者が享受できるよう努めています。我々の制度内容は、関係者とのコンサルテーションを通じて、継続的に見直されました。改訂版の基準は、独立認証機関、審査の専門家、その他の関係者の協力によって作られ、試されました。この協力によって改善された改訂版のCoC規準は、これを使用するサプライチェーンのパートナーに大きな利益をもたらすことでしょう。」