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MSCの国際漁業サステナビリティ基金、第2回目の募集を開始

海洋管理協議会(MSC)は、MSC認証の取得を目指す漁業の科学的研究と能力構築を目的とした基金の2回目の募集開始を発表しました。

MSCが主宰する国際漁業サステナビリティ基金は、漁業者や政府機関そして研究者に開かれた基金であり、漁業が直面する情報、技術、管理、そしてMSC認証の取得を目指す、小規模漁業と発展途上国の漁業のMSC認証取得を支援するための知識と可能性の強化を目的として、設立されました。

より多くの漁業がMSCプログラムに参加可能となるために

生命にあふれる世界の海、そして現在と将来の世代のための水産物資源の保護。それがMSCのビジョンです。MSCの設立からほぼ20年が経ち、36ヵ国において、286を超える漁業がMSC認証を取得し、かけがえのない海洋資源の持続可能な管理において主導的役割を果たしています。

MSC科学・基準ディレクターのデビッド・アグニューは次のようにコメントしています。「MSC基準に見合う漁業は将来の健全な海洋を確保するのに役立っています。しかしながら多くの漁業にとって、MSC認定に必要な科学的で独立して検証された基準を達成することは重要な課題です。MSCは、知識、ツール、そして専門知識をもってMSC認証の取得を目指す漁業を支援するため、国際漁業サステナビリティ基金を設立しました。こうした投資は、より多くの漁業が持続可能性の願望を達成するのを助けるだけでなく、将来の世代のために水産物や漁業に基づいた経済を確保するのに役立つと考えています。

学術機関、研究者、漁業、政府NGOによる申請が可能

サステナブル(=持続可能な)水産物販売で得た収入を、MSC認証の取得を目指す漁業をサポートするために、この基金に当てていますが、より多くの漁業がMSCプログラムに参加できるようにするという、MSCの取り組みを反映したものです。

2016年度の国際漁業サステナビリティ基金には、207,500ポンド(約2800万円:2016年11月15日現在)が割り当てられています。

第1回目の基金受賞プロジェクト

2015年度の1回目に基金を受けたプロジェクトには、カツオ・マグロ類の流通に関するリスク評価(インドネシア)、漁業データが限られた沿岸小規模漁業のための管理手法の開発(スリナム)、スマートフォンを利用したタコ漁業のデータ収集(マダガスカル)などがあります。

申請方法

2016年度の申請の締切は2017年2月13日です。

当基金への申請をご希望の方はmsc.org/GFSF(英語のみ)にて要綱と申請用紙をお申込みください。