プレスリリース

世界初のMSC認証タラバガニ漁業がロシアで誕生

2月 27, 2018

バレンツ海で操業を行うロシアのタラバガニ漁業が、持続可能で適切に管理された漁業として、この魚種としては世界初のMSC漁業認証を取得しました。詳細な審査を行ったアコーラ・マリン社から認証が授与されました。

タラバガニ(学名:Paralithodes camtschaticus)は、オホーツク海、日本海、ベーリング海、北太平洋に生息しています。本種は、1961年から1969年の間に旧ソビエト連邦の水産学者によりバレンツ海に移入され、現在では西はノルウェー北部から東はコルグエフ島に至るバレンツ海大陸棚の南部に多く生息しています。タラバガニは、2004年以降ロシアにおいては商業目的で漁獲されています。

今回MSC認証を取得した北部カニ漁業者協会は、1992年に設立されました。認証を取得した漁業は、ロシアの排他的経済水域における商業用タラバガニの全割当量を保持し、かにかごを使用するカニ漁船10隻で構成されています。かにかごの一部は生分解性材料で製造されています。

極地漁業海洋学研究所(PINRO:the Polar Institute of Fishery and Oceanography)の科学者は、いくつかの独立した方法を用いて毎年の資源評価を行っており、TAC(漁獲可能量)は漁獲調整規則に基づいて設定されています。ロシアの領海内では、カニ漁業は現在禁止されています。この漁業による2015年のタラバガニの総漁獲量は、6,381トンです。

タラバガニは、世界でも最大級の食用カニの1種です。タラバガニは最大で甲長28cmまで成長し、脚の長さは最大1.8mまで伸び、重量は10〜15kgに達することがあります。タラバガニの主な市場は、米国、中国、東南アジア、EU、ロシアです。

MSCヨーロッパ地域ディレクターのカミエル・デリッヒは次のように述べています。
「世界初のタラバガニ漁業の誕生を喜ばしく思います。認証の取得には、漁業が高度な管理、特に明確な漁獲調整規則を示すことが重要でした。今回の認証取得は、他のカニ漁業が審査に入ることの動機付けになることでしょう。MSC『海のエコラベル』を付きのタラバガニは第三者により持続可能性が証明されていると、世界の消費者は信用できるようになります。私たちは、近いうちにこの漁業で獲られた初のMSCラベル付きタラバガニが、売り場に並ぶことを楽しみにしています。」

北西漁業コンソーシアムのエグゼクティブディレクターであるセルゲイ・ネスべトフ氏は次のように述べています。
「北西漁業コンソーシアムの一部である数社の企業は、北部カニ漁業者協会に所属しています。MSCの認証取得は、私たちの組織内と漁業の両方における管理システムを改善するのに役立っています。MSC認証を取得する過程で、私たち自らの活動がもたらす環境への影響について理解を深めました。ロシアの既存の漁業管理システムと、誠意ある漁業者のための生物資源割り当ての設定(いわゆる‟従来からの原則“)、この2つが漁業者の適切な資源管理を促したことを改めて強調したいと思います。私たちはアコーラ・マリン社と提携し、バレンツ海で操業するズワイガニ(学名:Chionoecetes opilio)漁業の予備審査を開始したところですが、MSC漁業認証取得までの過程で得た経験と能力により、成功に終わることは間違いないと考えています。」

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