プレスリリース

健全な海のためにMSCが世界各地の15の組織を結集

10月 30, 2018

インドネシアで開催されたリーダーズ・フォー・リビング・オーシャンで

漁業改善の加速に向けてMSCへの支持が拡大

世界の海が、乱獲、持続可能でない漁業、汚染、気候変動、酸性化などの脅威に晒されている今、かつてない数の組織が世界から集結し、持続可能な漁業のための科学に基づく国際的な規準を管理するMSC(海洋管理協議会)と協働するため名乗りを上げました。

2020リーダーズ・フォー・リビング・オーシャンの一環として、MSCのパートナー組織が、MSC認証の追跡可能かつ持続可能な水産物の供給、売買、安定供給を増加させるための取り組みを拡大させています。この構想は昨年、欧州連合(EU)がマルタで主催した「アワオーシャン会合」(Our Ocean Conference)にて立ちあげられ、今年インドネシアのバリで開催された同会合の中で、この構想を展開させるためのイベントが行われました。世界30ヵ国を超える国々が協力して、MSC認証の追跡可能かつ持続可能な水産物の供給、売買、供給を増加させるために取り組みを続けています。

次の15の企業及び組織は、2020年の目標に向けた成果について公表しています:イオングループ(日本)、アルバート・ハイン(オランダ及びベルギー)、アルディグループ(ドイツ)、カルフール(フランス)、コールズ(オーストラリア)、コルリュイトグループ(ベルギー)、日本生活協同組合連合会(日本)、デンマーク漁業生産者協会(デンマーク)、フィッシュテールズ(オランダ)、ユンボ(オランダ)、Parlevliet & Van der Plas(ベネルクス)、PNA(中西部太平洋)、セインズベリー(英国)、タイ・ユニオン(国際組織)、WADPIRD & WAFIC(オーストラリア)

また今回より新たに、ウールワース(オーストラリア)、リドル・インターナショナル(ドイツ)、メトロ・インターナショナル(ドイツ)、ボルトン・フード(イタリア)が参加しています。

日本から参加した、イオングループおよび日本生活協同組合連合会の取り組みは以下の通りです。

イオングループ:2020年までにイオン(株)連結対象の総合スーパー、スーパーマーケット企業で販売する水産物の20%を、MSC及びASCラベル付き製品にすることを目指し、シーフード売場からデリカテッセン、グロッサリーへと拡大しています。“おにぎり”や“すりみ”等の新たな製品を導入しました。現時点では14%がMSCもしくはASCラベル付き製品となっています。20%達成に向け、今後もラベル付き製品を拡大していきます。また、水産資源保護の観点から、将来的にはMSCの漁業認証の取得を目指し、インドネシアにおいてウナギ稚魚のFIPの取り組みを開始しました。

日本生活協同組合連合会:日本生協連は、水産部門のコープ商品におけるMSCとASCの認証商品の供給高の構成比を2020年までに20%以上に引き上げることを目標としています。2017年度は17%まで到達しました。また、日本生協連は、2018年に日本国内においてMSCの予備審査への資金的サポートを行うとともに、2018年7月より、インドネシアのスラウェシ島においてエビ養殖業改善プロジェクトを開始し、将来的に対象地域のエビ(ブラックタイガー)のASC認証を目指しています。

これらの取り組みは、漁業改善プログラムを支援して第三者認証へと導くこと、効果的な漁獲戦略の実施、健全な水産物資源の選択、持続可能な漁業による追跡可能な生鮮、冷凍、缶詰そしてペットフードを含む水産加工製品のみを求める明確に規定された調達方針、そして消費者の認識と理解の構築など、多岐にわたるものです。

MSCのCEO、ルパート・ハウズは次のように述べました。「様々な組織によるこれらの方針や熱意は、生産と消費のパターンに変化を引き起こし、私たちの行動が環境に及ぼす影響をビジネスの管理方策の骨組みの中に統合することで、経済の改革をもたらしています。」
「『アワオーシャン会合』のような国際的なプラットフォームは、積極的な行動を引き起こし、共通の価値観と保証を結合させ、国連の持続可能な開発目標を達成するための、自然資源の保護において欠くことのできない協働による努力、そして個々の責任を再認識させてくれるものです。」

ハウズは次のように続けます。 「ヨーロッパ、北米、そしてアジア太平洋の15ヵ国の政府機関、水産業、小売、水産ブランド、フードサービス業で構成される組織の方々をMSCは称賛いたします。彼らは、私たちの海が直面している難題の緊急性と重要性、人間との相互依存関係、そして、有意義で、ポジティブな影響を与える基盤として協力することの重要性を改めて明確にするために、具体的で大志ある目標を掲げて名乗りを上げてくれたのです。」

2020リーダーズ・フォー・リビング・オーシャンは、300を超える漁業、MSC規準の認証を受けた水産物の生産と販売に尽力している80の主要な小売業を含む3,000を超えるサプライチェーン企業による意識の高まりを基盤としています。これまでに世界36ヵ国の420の漁業がMSCのプログラムに参加しており、その漁獲量は世界の天然漁獲量の14%を占めています。MSCの「環境インパクト報告書2017」では、MSCのプログラムに参加している漁業の94%が、認証を取得もしくは維持するために、少なくとも一つの改善を行っており、過去16年間に合計で1,200におよぶ改善が実施されています。

2017年の「アワオーシャン会合」以降のMSCの取り組み

2017年にマルタで開催された「アワオーシャン会合」のなかで、MSCは、世界的に重要な海の生態系の生産性と回復力をサポートしながら、2020年までに世界の総漁獲量の20%をMSCプログラム参加漁業によるものとすることを発表しました。

このMSCのイニシアチブのもと、企業は国連の持続可能な開発目標(SDG)で示された期限までに改善を加速させようとしています。2020年までの計画には以下の目標が含まれます。

  • 主要な大規模海洋生態系の数を拡大させ、そのうちの20%超の漁獲量をMSC認証にする。
  • 主要な商業用魚種の数を増加させ、その総漁獲量の20%をMSC認証のものとする。
  • グローバルサウス(南の発展途上国)におけるMSCプログラム参加漁業の数を大幅に増加させる。

主要な大規模海洋生態系における漁業への働きかけ及び重要な商業用魚種の拡大に関するMSCの取り組みは順調に進んでいます。タコ、イカ、カニ、白身魚、マグロ・カツオ類および還元漁業に対しての参加戦略は既に整えられており、グローバルサウスにおけるMSCプログラムへの参加漁業の数を大幅に増加させる目標については、前年比で59漁業から97漁業へと64%の増加を見せています(2017年4月から2018年3月)。

  (了)

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