プレスリリース

MSC漁業認証規準の見直しで取り上げる議題が確定

1月 24, 2019

ゴーストフィッシングの漁具、低次栄養段階種、ETP種も対象に

 

次に予定されているMSC漁業認証規準の見直しにおいて検討する16の議題がMSC評議員会で確定しました。

多くのステークホルダーから頂いたフィードバックを踏まえた結果、ゴーストフィッシングで問題となる漁具、低次栄養段階種、シャークフィニング、ETP種(絶命危惧種・保護種)に関するMSCの要求事項も見直しの対象となりました。この他にも小規模漁業、イカ、タコ、およびカニ漁業へのMSCプログラムへのアクセス性の改善についても取り上げられます。

MSCのCEO、ルパート・ハウズはMSC漁業認証規準の見直しについて次のようにコメントしています。「次の見直しでは、合意されたすべての議題について徹底的に検討を行います。MSCは今後1年をかけて各方面のステークホルダーの方々の知見を基に、MSC規準をどのように改定すべきかを探って参りたいと思います。見直しの議題について詳しい方、また関心のある方はぜひご協力をいただければと思います。ご連絡をお待ち申し上げます。」

 

漁業認証規準の見直し

持続可能な漁業のための水産科学および漁業管理について国際的に認められている最優良事例とMSC規準とが確実に合致するよう、5年ごとに規準の見直しが行われます。これにより、認証を新たに取得しようとしている漁業へのアクセスを促進し、取得の妨げとなる複雑な審査方法や障壁を軽減し、規準の効果的な適用、もしくは解釈を阻む問題点の改善を目指しています。

今回確定した議題は2013年に行われた見直しの後に提起されたもので、各議題については今後専門家との協議に入ることになります。多方面のステークホルダーからのインプットを得ながらMSC規準を更に発展させていく機会となりますので、多くの方々のご参加をお待ちしています。見直しの結果、MSC規準の改定が必要となった場合には、2019年と2020年に大規模なステークホルダー協議を行うことになります。規準の改訂については、水産科学に関する最新情報を反映する際のMSCの方針、およびMSCの技術諮問委員会とステークホルダー協議会の勧告を考慮した上で、MSC評議員会が最終決定を行うことになります。改訂版の発行は2021年を予定しています。

FAO (国連食糧農業機関)の定めるエコラベル・ガイドラインでは、規準を定期的に見直し、必要とあれば規準を改訂することが求められています。MSC漁業認証規準の見直しは独立したMSCの技術諮問委員会の監視の下に行われます。規準改訂の必要性が生じた場合には、FAOガイドラインへの順守を確実にするため、第三者であるGSSI(世界水産物持続可能性イニシアチブ)による審査、認定を受けることになるほか、ISEAL(国際社会環境表示連合)の定める 社会環境基準設定のための優良慣行規範への合致を確実にするため、ISEALによる審査をも受けることになります。

 

見直しの議題は規準の効率、効果および進化の3分野に別れています。

規準の効率化:MSC漁業認証規準の構造を見直し、得点システムにおける不要な部分、重複する箇所を確認することで審査をより簡略化し、新しいデジタルツールとの親和性を高めていきます。

規準の効果向上:審査員が規準を適用する際の方法、特に結果と実施方法について見直しを行います。ゴーストフィッシングの漁具、資源量の変動が激しい資源を対象とした漁業、低次栄養段階にある魚種を対象としている漁業、シャークフィニング、二枚貝の増殖漁業、サケ類漁業、移入種およびリスクに基づく枠組みを適用した審査によりMSCプログラムへのアクセス性を高めるといったことが見直しの議題に含まれています。

規準の進化:MSC漁業認証規準が定める持続可能性のレベルの高さについて検討。このセクションでは、漁業による絶滅危惧種・保護種への影響の軽減を促す要求事項の設定について見直しを行うことになります。絶滅危惧種・保護種の定義、各国による国際的な管理、海洋哺乳類に対する意図的な加害行為、殺害などを取り上げます。違法・無報告・無規制漁業の規制を含むガバナンス、およびエビデンスに関する要求事項も見直されます。最後に、イカ、タコおよびカニの持続可能性を評価するにあたり、規準の妥当性が検討されます。

 

見直しの対象となる議題の全リストについてはmsc.org/fsr.をご参照ください。

漁業認証規準の見直しに関してご興味、あるいは情報をご提供いただける方はstandards@msc.orgまでご連絡ください。

 

シャークフィニングに関する追加公開協議

MSC漁業認証規準の見直しに含まれる議題以外に、MSC漁業認証プロセスに関する継続的な見直しについて迅速な公開協議が必要な議題がMSC評議員会で承認されました。MSCの適用範囲に関する要求事項の見直しの一環として、2019年3月初旬から2020年初頭にかけて行われるシャークフィニングに関する協議もこれに含まれます。2019年に予定されているその他の協議についてはimprovements.msc.orgでまもなく発表されます。

(了)


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