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アイスランドのマダラ漁業とハドック漁業がMSC審査へ

アイスランドのマダラ漁業とハドック漁業がMSC審査へ

アイスランド最大の水産物企業、アイスランディックグループ(Icelandic Group)のアイスランドにおける全マダラ漁業とハドック漁業が、海洋管理協議会(MSC)の規準に基づく審査に入りました。認証を取得すると、Icelandic Groupが水揚げする全漁獲物にMSCエコラベルの表示が認められることになります。

この漁業では、5種の漁具を用いて、160,000トンのマダラと82,000トンのハドック(2009年度)を漁獲しています。また、Icelandic Group以外の漁業も、同グループとの協同によって、希望すれば、後日、認証に加わることができます。

文化的、経済的重要性

アイスランドの漁業にとって、マダラは文化的にも経済的にも間違いなく最も重要な魚種です。アイスランドのマダラ漁獲量のおよそ16%がイギリス向けに輸出され、さらに12%がスペインに輸出されています。アイスランドのハドック最大の輸出市場はイギリスで、漁獲の約65%がイギリスへ輸出されています。

MSCは継続投資の一環

Icelandic Groupの副最高責任者、Ingvar Eyfjörð氏は、「MSC認証審査は、Icelandic Groupによるアイスランド漁業への継続投資の一環です。アイスランドの総漁獲枠の35%を購入、販売している立場として、このプロジェクトで主導的役割を担えることを喜んでおります。MSC認証は、アイスランド漁業の管理システムがいかに厳格で責任あるものであるかを証明し、世界市場への自由な参入を可能にして、それによってアイスランドのすべての漁業者に公平な機会と選択をもたらしてくれるものだと私たちは考えています。私たちの顧客は、MSCの青いエコラベルによって、環境に最良の水産物をはっきりと見極めることができるようになるでしょう」と述べています。

大いなる歴史的意義

MSCの最高責任者、ルパート・ハウズは、「アイスランドにおける全マダラ漁業とハドック漁業をMSC認証審査に進めるというIcelandic Groupの決定は、大きな歴史的意義を持つもので、アイスランド産ホワイトフィッシュの漁獲、加工、販売に携わるすべての人に影響をもたらすものです。Icelandic Groupは欧米の市場を主導する水産物企業であり、MSCプロセスへのその先駆的な取り組みは、供給先の市場に大きな影響を及ぼすはずです。この地域全体の小売業者とレストラン供給業者が、この審査に多大の関心を寄せ、その結果を待ちわびています。アイスランドのマダラ漁業とハドック漁業には長く誇るべき歴史があります。今後もMSCとの永続的、建設的な関係を期待しています」。

以上

アイスランディックグループ(Icelandic Group)

アイスランド漁業において70年を超える経験の上に築かれたIcelandic Groupは、今日のヨーロッパ5大水産物企業の1つであるとともに、世界でも十指に入る存在となっています。ヨーロッパ、北アメリカ、アジアの生産会社や販売会社との国際ネットワークを有し、水産部門で独自の地位を固めています。生、チルド、冷凍といった多様な水産製品および世界規模のサービスを提供する同グループは、ヨーロッパにおける大手スーパーマーケットグループの多くにとって、主要な供給企業となっています。グループの従業員は全世界で約3,900名、年商は10億ユーロを超えています。