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アイスランド持続可能漁業会(ISF)がカラスガレイでMSC認証を取得

アイスランド持続可能漁業会(ISF)のカラスガレイ漁業が、持続可能で管理の行き届いた漁業として、MSC漁業認証を取得しました。ヨーロッパではフランスをはじめとしたEU内の国々に輸出されていますが、カラスガレイの主な市場はアジアにあり、総漁獲量の半分以上が、日本、中国、香港、ベトナムに輸出されています。カラスガレイは寿司や刺身など、生食でも人気がありますが、マリネ等のタレとの相性もよいため、燻製やマリネとしても食されています。カラスガレイには、オメガ3脂肪酸が非常に豊富に含まれています。

カラスガレイについて

カラスガレイ(学名:Reinhardtius hippoglossoides)は、北極海に生息し、最長1.2メートルまで成長する、肉厚の白身魚で、よくステーキやフィレーとして食べられています。体の右側に両目がよっているカレイ属に属し、水平と直立の両方で泳ぐことができ、水深200〜1600メートルの深海に生息していますが、漁獲は深さ2,200 m以上で行われます。

業界によるリーダーシップ

アイスランド持続可能漁業会(ISF)プロジェクト・マネージャーのクリスティン・ヒャルマーション氏は次のように述べています。
「カラスガレイは、東グリーンランド海流の北極海に生息しています。これはISFが2番目にMSC漁業認証を取得したカレイで、最初の認証はツノガレイでした。漁業はアイスランドの経済圏で審査を完了しましたが、ISFは東グリーンランド経済圏で行われる他の漁業の認証取得のためにさらに取り組みを進める必要があります。」

MSCアイスランド、グリーンランド、フェロー諸島担当シニアプログラム・マネージャーのギスリ・ギスラソンは次のように述べています。
「今回は、西グリーンランドでカラスガレイ漁業として世界初の認証が出て以来、2つ目のカラスガレイ漁業のMSC認証取得となります。この漁業による水揚量の約75%はアジアに輸出されます。アジア、特に日本や中国でのMSCの取り組みは成功を収めていますので、私はこの漁業による水産品が日本と中国の市場の需要に合致すると信じています。」

アイスランド持続可能漁業会(ISF)について

アイスランドは独特の取り決めによりMSC漁業認証の取得を推進しており、ISFがその取り組みを実施しています。このグループは、主にアイスランドの水産品の輸出販売会社を行う企業により、2012年に設立されました。ISF認定漁業に由来する製品は、ISFのメンバーを通して売買されることにより、はじめて、MSC「海のエコラベル」付きのMSC認証水産物として扱われます。

現在、ISFは、漁獲、加工、販売とすべての工程に携わる55社で構成されており、その活動は、ISFのウェブサイト (www.icelandsustainable.is:英語のみ) にて、詳細に報告されています。