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アラスカのヒラメ・カレイ漁業がMSCのエコラベルの取得を目指す

新しく設立されたアラスカのヒラメ漁業組合、Best Use Coalition[1]がアラスカ湾およ びベーリング、アリューシャン海域におけるヒラメ・カレイ漁業で海洋管理協議会 (MSC)の持続可能で、良く管理された漁業のための認証取得に取り組むことになった。 多くの種が含むヒラメ・カレイ漁業が、既にMSCによって持続可能と認証されたスケソウ ダラ、サーモン、オヒョウ、ギンダラ、マダラ延縄漁業などのアラスカの漁業の仲間入り を目指すことになる。
 
アラスカのヒラメ・カレイ漁業の技術、管理に取り組む漁業エコノミストで、Best Use Coalition の取り組みを主導するJohn Gauvin(ジョン・ガヴァン)氏は、次のようにコ メントしている。「ヒラメやカレイ類への注目度は低いかもしれませんが、これらはアラ スカの底魚漁において大変重要な位置を占めており、2006年は、スケソウダラ、マダラ に続く3位で、1億6,300万ドルの水揚げとなっている。」 「さらに重要な点は、ヒラ メ・カレイ類は世界で最も優れた厳格かつ科学に基づくアラスカの漁業管理体制下にある ということである。漁獲量は制限以下に抑えられ、米国国家海洋漁業局のガイドラインに よって、いかなる魚種も乱獲されることはなく、過度の混獲を防ぐための厳しい規制も設 けられている。」
 
アラスカのヒラメ・カレイ漁業の持続可能性と管理の向上のための重要な動きを踏まえ、 MSCの基準に則してこの漁業が審査を受けることに、産業界も意欲的である。 
 
MSCの最高責任者ルパート・ハウズは、この決定を歓迎し「アラスカのヒラメ漁業が本審 査に入ることは大変喜ばしいことである。これは重要な漁業による大変有意義な決断であ る」と述べている。
 
科学に基づいた透明性のあるMSCの認証プロセスによって、このヒラメ・カレイ漁業の資 源レベル、海洋環境への影響およびその管理体制が審査される。 
 
審査は独立した認証機関であるMoody Marine によって行われる。


アラスカのヒラメ漁業の詳細:http://www.bestusecooperative.org/

海洋管理協議会および審査プロセスについて:www.msc.org
 
さらに詳しい情報についてのお問合せ:  
 
[email protected]

John Gauvin         H&G Work Group                                 206 660-0359
Lori Swanson       Groundfish Forum                                206 213-5270
Julie Bonney         Alaska Groundfish Databank               907 486-3033

[1] Best Use Coalition: The Best Use Coalition (BUC) はベーリング海域にてヒラ メ・カレイ漁業を行なう漁業者の統括組織。現在、近く施行予定のAmendment 80割当制 度に従って、メンバー企業に対し、対象魚種および偶発捕獲魚の漁獲枠割り当ての管理を 行なう漁業組合の結成を進めている。Amendment 80では、漁業組合を組織することを望 む企業は、漁獲枠をプールすることができる(漁獲実績に基づいて決定)。スケソウダラ 漁業を対象とした米国漁業法のように、漁業組合のメンバーは、他のすべての規定に従っ た上で、競い争って漁をおこなうことなく、理にかなった時に理にかなった方法で漁をす ることができる。
 
BUC のメンバーは以下のとおり:Iquique US, Fishermen's Finest, Tremont Fishing Co, United States Seafood, Jubilee Fisheries, Kodiak Fish Co., O'Hara Corp., Cascade Fishing, Ocean Peace Inc. べーリング海域におけるヒラメ・カレイ漁業に大きく依存す るこれらの企業は、一体となってAmendment 80に取り組んだ。これらの漁業者の中には Groundfish Forumのメンバーである企業もあり、すべての漁業者はH&G Workgroupのメ ンバーである。