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オヒョウ漁業がブリティッシュコロンビア州初のMSC漁業認証を取得

2009年9月30日(ワシントン州シアトル)、カナダ、ブリティッシュコロンビア州のオヒョウ漁業が、持続可能で適切に管理された漁業として海洋管理協議会(MSC)の認証を取得しました。ブリティッシュコロンビアの漁業では、この栄誉を受ける最初の漁業となります。

この延縄漁業では、例年3月半ばから11月半ばにかけてタイヘイヨウオヒョウ(Hippoglossus stenolepis)を漁獲します。オヒョウの生息域はカリフォルニア沖から北はベーリング海、西はロシアや日本の水域に及びます。この漁業が漁獲するオヒョウは、鮮魚、あるいは尾頭付き、切身、ステーキ、骨なしローストの冷凍魚として流通し、頬肉の供給も可能です。ブリティッシュコロンビアのオヒョウは、米国、ヨーロッパ、およびカナダ国内の全域で販売されています。

この漁業は1880年後半から操業を始めました。1923年以降は、米国/カナダ漁業の合同管理当局である国際太平洋オヒョウ委員会が、カナダ水産海洋省とともに管理しています。この漁業認証のクライアントはPacific Halibut Management Association of B.C.(PHMA)で、ブリティッシュコロンビアの大多数のオヒョウ漁船主を代表する組合です。PHMAの正式な商業ライセンス保持者により漁獲されたものがすべてMSC認証魚となります。

PHMAのpresident、Jake van der Heide氏は、「ブリティッシュコロンビアのオヒョウ漁業が、MSC基準を満たし、世界でも最もよく管理された漁業の1つであることを証明したことをうれしく思います。漁業者は、オヒョウか非対象種かにかかわらず、自らの漁獲についてすべての責任を有しており、各漁船は電子的にモニターされています。」とコメントしています。

Loblaw Companies Limited、Fresh FoodsのVice President、Paul Uys氏は、「Loblaw Companies Limitedは、地元カナダの漁業からMSC認証を取得したオヒョウを仕入れることができるようになりうれしく思っています。当社では、2013年末までに各店舗で販売する全水産物の仕入れ先を持続可能なものにするという計画を表明しており、引き続きその履行に努めていく中、ブリティッシュコロンビア漁業のMSC認証取得により、持続可能な漁業で獲られた鮮魚および冷凍のオヒョウを求めるお客様に、よりご満足いただけるようになるでしょう。」と述べています。

MSC北南米地域ディレクター、Brad Ackは、「私たちは、ブリティッシュコロンビアのオヒョウ漁業がMSC審査を無事に終え認証を取得したことを、大変喜んでおります。この成功は、ブリティッシュコロンビアの漁業では初めての例として重要な節目となるものであり、持続可能性に対するこの漁業の貢献を賞賛いたします。これは、美味なるオヒョウを好む多くの消費者の方々にとっても朗報です。買物や外食の際に、認証を取得した持続可能なオヒョウを選ぶという新たな選択肢が加わったのですから。」とコメントしています。

この漁業の審査はScientific Certification Systems, Inc.が行ないました。審査では、MSC規格の三原則、すなわち漁業資源の状況、漁業が海洋生態系に及ぼす影響、漁業を監督する管理システムの3つが、詳細に審査されました。この漁業とその審査結果についての詳細は、http://www.msc.org/track-a-fishery/certified/pacific/Canada-Pacific-halibut-bcにてご覧いただけます。