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オランダのシタビラメの刺し網漁業がMSCの漁業認証を取得

2009年11月24日

オランダ漁業団体(the Dutch Fisheries Organization(DFO))のシタビラメ漁業が、審査の結果、持続可能で適切に管理された漁業であるとしてMSC認証を取得しました。同漁業の認証は、43の漁業従事者から成るDFOが申請したもので、12ヶ月にわたる厳格かつ独立した審査が行われました。

刺し網漁業はオランダ沿岸海域で行われています。操業は3月から10月までの間に行われ、この時期に沿岸に近づくより大型の魚を獲るものです。同漁業で操業する船は60隻ほどで、その殆どが小型船です。同漁業による全水揚高の約3分の2に相当する年間200トンのシタビラメがこの漁業で獲られています。DFOのシ タビラメ刺し網漁は自主的な管理計画に基づき操業されていますが、この管理計画の幾つかの規定は、最近オランダ政府が打ち出した刺し網漁業に関する新たな規則の枠組みにも取り入れられています。

DFOのシタビラメ刺し網漁業は、欧州でのシタビラメの長期的管理に対する科学的評価にも貢献しており、漁船は、廃棄分も含め漁獲物の構成比データを詳細に収集する必要があります。 

DFO のDerk Jan Berends氏は、「待ち望んでいたMSC認証の取得は、オランダのシタビラメ刺し網漁業が、科学的にも持続可能と判定されたことの証明となります。これは一夜にして実現したことではなく、過去何年にもわたり、漁業者が関係者との間で協議を続け、協力関係を構築してきた結果、広く支持され、かつMSC認証の基盤を成す管理計画 を作り上げることができたのです。沿岸域における漁船と網の数量制限は、漁業者自らが課した重要な必須条件です。漁業者は、様々な資源調査にも積極的に関わっています。MSC認証はシタビラメ刺し網漁業に対するイメージ向上につながりますし、より魅力的な価格という形で、市場もこの取組みに応えてくれれば素晴らしいと思います。」と語っています。 

MSCの最高責任者であるルパート・ハウズは、「DFOのシタビラメ刺し網漁業の認証取得を歓迎いたします。オランダ産業界、環境NGO、そして政府が一丸となり『2012年までにすべてのオランダ北海底生魚漁業がMSC認証プログラムへの参加を果たす基本合意』が成立されて以降、さらなるオランダ漁業がMSC認証を取 得したたことを、非常に心強く思っています。」と述べています。

 

以上