オレゴン州ポートランド―オレゴンのアマエビ漁業が、海洋管理協議会（MSC）の認証制 度により、世界初の持続可能小エビ認証を獲得した。
世界で最も普及している持続可能な漁業のための認証制度を運営するMSCと、第三者認証 機関のTAVEL Certification Inc.は、12月6日、オレゴンのアマエビトロール漁業が持 続可能でよく管理された漁業であることを認め、認証を授与した。この認証により、オレ ゴンのアマエビの販売には、持続可能な漁業を示すMSCエコラベルの使用が可能となる。
｢オレゴンのアマエビ漁業は、持続可能性において非常に画期的な成果を上げました。わ たしたちの州も国際的な注目を集めることになるでしょう｣と、Ted Kulongoski知事は語 る。「この成果は、オレゴンが持続可能な資源管理のリーダーと見なされる上で、重要な 一歩となります」。
この認証は、2005年に開始された厳格な審査プロセスの結果である。MSCの認証は5年間 有効だが、その後は再認証の取得が必要となる。また、認証有効期間内の漁業は年次監査 を受けることになる。
「この認証の取得により、オレゴンのアマエビ漁業は、よく管理された持続可能な漁業と 認定されました」と、この漁業を監督するOregon Department of Fish and Wildlifeの Roy Elicker氏は述べる。「この州のアマエビ漁師たちの実績を認められる高い評価を獲 得したことを、我々は賞賛します」。
オレゴンのアマエビ漁業は、MSC制度によって認証される世界で初めての小エビ漁業で、 画期的な例となる。MSCは世界の海の環境改善と、持続可能な世界的水産物市場の創出に 取り組んでいる。MSCの持続可能基準を満たす漁業を認証し、認証水産物への市場の需要 を伸ばすことにより、その使命の達成を目指している。MSCのモデルとするのは、消費者 が、認証を取得した持続可能な漁業による水産物を選ぶことにより、持続可能な漁業に報 いることである。
「世界初となる小エビ漁業の認証取得は、実に画期的なできごとです！」と、南北アメリ カディレクター、Brad Ackは言う。「オレゴンのアマエビ漁業は、MSC認証の達成によっ てその持続可能性を証明しました。このことによって、消費者がエビを買う時には、環境 のための最良の選択をすることができるのです」。
この認証は、大漁となったアマエビ漁期に続いて取得された。2千万ポンドを超えるアマ エビが陸揚げされ、ポンドあたり0.47ドルという、ここ8年間の最高価格で売られた。
「オレゴンのアマエビの漁師たち、そして漁業を管理するOregon Department of Fish and Wildlifeにとって、これは重大な成果です」と、オレゴンのアマエビ漁船団を代表 するオレゴン州トロールコミッション会長、Brad Pettinger氏は述べる。「世界の冷水性小エビ供給量の2パーセントを生産するに過ぎないとは言え、オレゴンは他の小エビ漁 業をリードし、持続可能な漁業の運営と管理における最良の事例を提供しているのです」。
ベイシュリンプやサラダシュリンプとも呼ばれるオレゴンのアマエビは、通常ポンド当た り100匹から140匹ほどである。太平洋の冷水域で獲られるオレゴンのアマエビは、最新 鋭のトロール漁法を用いて漁獲される。短期間の漁で船上にて凍結処理された後、陸に上 げられ煮沸、殻むき、そして冷凍されることで、世界有数の風味豊かなエビと言われるほ どの極めて新鮮な製品になる。缶詰や冷凍のエビは年間を通して販売され、獲れたてのエ ビは通常4月1日から10月31日まで地元の市場で入手可能である。
「これはオレゴンのアマエビトロール漁業の大きな功績です」と、Oregon Department of Agricultureの局長、Katy Coba氏は語る。「この認証機関は、天然漁業に対する非常に 高度な科学基準を有する国際的に認められた組織です。この認証によって、州のアマエビ 漁師は既存の市場を維持しつつ、新たな市場をも獲得することができるでしょう」。
オレゴンのアマエビ漁業は、MSCの認証を取得した、オレゴンで最初の漁業である。目下、 オレゴンのアメリカイチョウガニ漁業がMSC認証の審査を受けている。
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503.223.2168, [email protected]
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Brad Pettinger, Oregon Trawl Commission
541.469.7830, [email protected]
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オレゴン州トロールコミッション
オレゴン州政府機関、オレゴン州トロールコミッション（OTC）は、Oregon Department of Agriculture Commodity Commissions Programの傘下組織です。このコミッションは 1962年、生産者による投票によって結成され、漁師たちの漁獲高の比率に従った資金に よって運営されています。OTCはオレゴン州の3つのトロール漁業、すなわち従来の底魚 漁業、ホワイティング漁業、オレゴンのアマエビ漁業を代表しています。計8名のコミッ ショナーの内訳は漁師5名、加工業者1名、卸売業者1名、一般が1名となっています。 彼らは、Oregon's Department of Agriculture 局長によって、トロール船主および船長、 加工業者、卸売業者の中から選出されます。