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カナダ グランドバンクのマコガレイ漁業がMSC審査へ

2009年3月13日(ワシントン州シアトル)―本日、Ocean Choice Internationalによるグランドバンクのマコガレイ・トロール漁業が、海洋管理協議会(MSC)の持続可能でよく管理された漁業のための基準による本審査に入りました。

審査には12~14ヶ月を要する見込みで、審査に合格しMSC認証を取得すれば、その水産物へのMSCエコラベルの表示が認められることになります。審査では、MSCの基準に則って、グランドバンクのマコガレイ(Limanda ferruginea)の資源状況と、漁業が海洋生態系に及ぼす影響、および漁業を監督する管理体制が審査されます。第三者認証機関であるMoody Marine Ltdが審査を行います。

この審査の申請者はOcean Choice International L.P.(OCI)です。この漁業は、底魚トロールによってマコガレイを捕獲しています。北大西洋漁業機関(NAFO)によって設定された資源審査と広範な管理目標に基づき、カナダの漁業海洋省によって管理されています。NAFOが管轄する漁業資源としては、MSC認証審査を受ける最初の例となります。

「OCIは、環境的に持続可能な方法でのみ漁獲することとしています」と、OCIのchief operating officer、Blaine Sullivan氏は述べています。「マコガレイ漁業がMSCの本審査に入ったことを喜ぶとともに、MSCエコラベル付きOCI製品をより広く国際市場に提供できることを待ち望んでいます。この北大西洋カナダ産カレイは、北米の消費者から長年親しまれてきましたが、私たちはヨーロッパやアジアの消費者にも、この甘く美味な白身魚を広めたいと考えています。OCIは、傘下の全漁業において最高品質の基準を心がけています」。

OCIでは、カナダのホッコクアカエビ漁船が2008年8月にMSC認証を取得し、東部カナダ沖合のホタテ漁業が現在審査中です。

「MSCは、世界初のマコガレイ漁業が、国際的に認められたMSCの持続可能な漁業の基準に基づく審査に入ったことを歓迎します」と、MSC北南米地域ディレクター、Brad Ackは述べています。「カナダの漁業は持続可能性において強いリーダーシップを発揮しており、私たちはこの漁業の進展を楽しみにしています」。

OCIには、この魚種に対するカナダの年間総漁獲枠の91.4パーセントが割り当てられており、残りの8.6パーセントは他の5社に割り当てられています。2008年度のグランドバンクにおけるマコガレイの年間総漁獲量は10,303トンでした。

現在、OCIのグランドバンク・マコガレイ漁業による製品は北米で販売されており、その半分以上が外食産業向けであり、約30パーセントが鮮魚、70パーセントが冷凍となっています。水揚げされた漁獲枠の10パーセント未満が、現在アジアで販売されています。

以上