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カナダ・マドレーヌ諸島のアメリカンロブスター漁業がMSC認証を取得

カナダ・マドレーヌ諸島のかご漁法によるアメリカンロブスター(学名:Homarus americanus)漁業が、海洋管理協議会(MSC)の認証を取得しました。SAIグローバルが持続可能性と適切な管理に関するMSCの基準に対して行った独立した審査によるものです。

この漁業はカナダ東岸セント・ローレンス湾に位置するマドレーヌ諸島を囲む漁業海域(LFA)22で操業されています。登録された325隻の漁船により餌を付けたかご漁具で獲られたアメリカンロブスターは、MSCの青いエコラベルを付けることができます。

マドレーヌ諸島のアメリカンロブスター漁業について

今回認証を受けたアメリカンロブスターは海産甲殻類の中でも最大種で、体長60cm、重さは18kgを超えます。カナダの大西洋岸と米国北西部は、この種のアメリカンロブスターの主要産地です。

LFA22における2012年の水揚げ高は2,668トン、州の統計によると2013年は2,717トンです。この海域でのアメリカンロブスターの漁獲は5月と6月に限定されており、主にケベックの市場で鮮魚として販売されます。

今回認証を授与されたのは、マドレーヌ諸島漁業者組合です。この時期限定のアメリカンロブスター漁業は、同諸島の人口約13,000人にとって重要な経済活動となっており、例えば2010年のアメリカンロブスターの漁獲高は2,600万カナダドル相当となりました。アメリカンロブスターの1次・2次加工に関する活動はマドレーヌ諸島人口の約1割の雇用を創出しています。


市場でも認められる環境への配慮

「マドレーヌ諸島漁業者組合にとって、MSC認証の取得は、環境と漁業の実践の持続可能性についての私達の配慮が認められたという功績であり、今後の希望です。今回の認証により私達は主要市場を統合すると同時に新たな市場を開拓することができます」と、マドレーヌ諸島漁業者組合のレオナール・ポワリエ理事は述べています。

カナダは持続可能な水産物のグローバル・リーダー

「MSCはマドレーヌ諸島のかご漁法によるアメリカンロブスター漁業をお祝いし、MSC認証水産物として市場に登場することを歓迎いたします」と、MSC米国地域ディレクターのケリー・コフリンはコメントしました。「カナダの近海のアメリカンロブスター漁業として初のMSC認証の取得に大きく期待します。現在、カナダの漁獲量の半分以上がMSC認証の水産物ですが、これが持続可能な水産物に対する世界的な流れの中で、リーダーとしてのカナダの役割を確固たるものにしています。」

審査と認証について