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グリーンランドのカラスガレイ漁業がMSC認証取得に向け本審査入り

グリーンランドのカラスガレイ漁業(学名:Reinhardtius hippoglossoides)がMSCの漁業認証の取得に向け本審査入りをしました。独立した第三者認証機関の科学者たちがこの漁業の持続可能性について審査し、順調に進めば2017年の前半には認証が取得できる見込みです。

日本はこのグリーンランド産カラスガレイの最大取引先のひとつであり、漁獲直後に船上で冷凍したままの姿のものが、毎年約25,000トン輸出されています。

体長1.2メートルまで成長するカラスガレイはカレイ類の中でも最も大きく、肉厚の白身は主に切り身として提供されます。右側眼のカレイ類に属し、水平・垂直両方に移動することができます。カラスガレイは北極圏の200メートルから1600メートルの深海に生息しますが、漁獲は2,200メートルかさらに深海で行われます。

MSCのアイスランド・グリーンランド担当マネージャーのギスリ・ギスラソンは以下のようにコメントしています。「カラスガレイ漁業としては初となる今回の本審査入りは、グリーンランドの水産業界主導により実現されました。MSC認証製品への需要が高まるアジアや欧州の市場でも歓迎されることでしょう。オヒョウなど他のカレイ類の漁業も、ぜひMSC認証の取得を目指していただきたいと思います。」

ポーラー・シーフード社のクリスティーナ・ギルドバエックは次のように述べています。「グリーンランドの水産業界は、持続可能性についての取り組みを行っていますが、これは地域経済の将来にとって不可欠なことです。MSC認証取得を促進するSFG(Sustainable Fisheries Greenland:グリーンランド持続可能漁業組合)は、グリーンランド産の水産物が持続可能な漁業によるものであるということを証明したいと考えています。私たちは、グリーンランドのカラスガレイ漁業が、MSC認証取得のため本審査入りをしたことを嬉しく思っています。」