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サステイナブル・シーフードデー:新たな局面へ

オーストラリアで3月18日に開催されたサステイナブル・シーフードデーは、消費者、レストラン、カフェ、社員食堂や多くの水産物供給業者からのサポートの著しい増加により、今年、その歴史において最大の成功を収めました。

この日、何千人ものオーストラリアの消費者と150以上のレストラン、カフェ、社員食堂-昨年の参加29団体からの大飛躍-が、持続可能な漁業活動を、MSC認証を受けた水産物を提供することにより、また食べることにより祝いました。

今年のこのイベントの成功は、増え続ける消費者の持続可能水産物へ需要の伸びと、その需要を満たす手助けをするレストラン、カフェ、社員食堂の役割を強調しました。

外食企業の重要な役割

今年、コンパス社の運営する120以上の職場における社員食堂とカフェが、彼らのブランドである、Eurest, Scolarest, Medirest, ESS, Restaurant Associates, All Leisure Hospitalityを通してこのイベントに参加しました。これには、グーグル社、ブルースコープ社、メルセデスベンツ、オーストラリア準備銀行、タロンガ動物園、IBM、ファイザー社、デビッド・ジョーンズ(百貨店)や、多数の政府機関、病院、大学と多数のTAFE(教育機関)が含まれています。

さらに、ソデクソ・オースストラリアは、国内15箇所でこのイベントに参加しました。

MSCオーストラリア/ニュージーランド地域マネージャーであるパトリック・カレオは、この2企業を賞して次のようにコメントしています。「今年のサステイナブルシーフードデーにおけるコンパス社とソデクソ社の際立った貢献は、フードサービス産業が、水産物市場を持続可能性に基づくものへと変革するうえで大変重要な役割を担っていることを強く印象付けました。」

今年のイベントには、たくさんの個別のレストランやカフェが参加しました。参加レストラン/カフェのリストは以下のURLにてご覧いただけます。

www.msc.org/cook-eat-enjoy/ssd/whos-involved.

この成功に加えて、サステイナブルシーフードデ-では、タロンガ動物園のアザラシのショーやABC局のCook and Chef出演の有名シェフであるサイモン・ブライアント氏のアデレード・ショーグラウンド・ファーマーズ・マーケットで行われた料理実演も注目を集めました。

シェフであり著名な作者であるトム・カイムもFish & Co カフェで25名以上の消費者と食品サービスや環境ビジネス関連のジャーナリストが参加して行われたメディアイベントで講演しました。

MSCのパトリック・カレオは、「今年のサステイナブルシーフードデーは、色々な意味で大きな成功を収めたと言えます。多くの消費者、外食企業、レストラン、カフェ、食堂が、積極的に持続可能な漁業活動を祝い、将来の世代への水産資源の確保において役割を果たすのは実にすばらしいことです。このイベントは、持続可能ではない漁業に起因する問題への解決方法におけるMSCの役割への認識を高めるのに役立っています。」

トップ小売企業による水産物の持続可能な供給政策の発表

今年のサステイナブルシーフードデーにおいて、オーストラリアの2大小売企業であるウールワースとコールズが、持続可能な水産物の供給政策を発表しました。

ウールワースは、MSC認証を受けたサケ缶を導入したこと、また四月にはビンナガマグロの缶詰を販売することを発表しました。ウールワースのスーパーマーケット部門のディレクターであるグレッグ・フォラン氏は、次のように話しています。「私たちは、消費者の情報に基づいた持続可能な水産物の選択の手助けをしたいのです。購入可能な価格で選択肢を提供することでこれに貢献していきます。」

コールズの商品担当ディレクターのジョン・ダーカン氏は、次のようにコメントしています。「コールズは、消費者が、彼らの食べる水産物が持続可能な漁業からのものであるという確信をもてる商品を提供することを約束します」

コールズはWWFと協力し、その水産物製品をより持続可能性の高いものへの移行すべく3年間の行動計画の策定を行ってきました。水産物供給業者とMSCと密に協力し、コールズブランドとして認証を受けた持続可能な漁業からの水産物を消費者に提供していく予定です。

「コールズブランドのサケ缶は、MSC認証を受けた天然魚漁業からのもので、2010年の漁期で獲られたものには、MSCのエコラベルが表示されます。MSCラベル付きのコールズサケ缶は、2011年に店舗で販売される予定です。」

MSCのパトリック・カレオは次のようにコメントしています。「ウールワースとコールズは、MSC認証漁業への支援において重要な役割を果たしているAldi、Birdseye、John Westといった既存のMSCサポーター企業に加わったことになります。これは非常に大きな前進であり、オーストラリアの2大スーパーマーケットチェーンと協力し、水産物市場をより持続可能なものへと変革する手助けけができることをうれしく思います。MSC認証商品を陳列することで、ウールワースとコールズは、消費者の情報に基づく消費活動をする機会を与え、世界の水産資源の保全を公約しています」

ウールワースによるMSC審査への経済的サポート

また、ウールワースは、“フレッシュフード・ファーミング”持続可能食品プログラムの一環として、ウールワースに水産物を供給しているいくつかの漁業にMSCの予備審査を行い、また将来的にMSC認証の取得が可能なより持続可能な漁業活動に向けた改善プランの策定のための資金提供をすると発表しました。

MSCのパトリック・カレオは、以下のようにコメントしています。「MSCの予備審査や必要な漁業改善を通して漁業を支援することにより、ウールワースは、力強いリーダシップを発揮していますし、漁業と協同することにより、根本的な改善に貢献することになります。ウールワースの支援による直接的な結果として、予備審査費用を負担できなかった漁業に機会が与えられることになります」