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サバ漁業がMSCマーク取得に動く

ロンドン―海洋管理協議会(MSC)は、遠洋冷凍トロール漁船協会(PFA)[1]の北東大西 洋サバ漁業が、MSCの持続可能な漁業のための基準による審査を申請したことを歓迎する。 審査は、第三者認証機関のMoody Marineと、独立の専門家チームによって執り行われる。 申請がうまく行けば、この漁業はその漁獲物にMSCの国際的に認められたエコラベルを付 して取り引きすることができ、同時に自らの責任ある持続可能な操業を顧客に明示するこ ともできる。
 
PFAの会長、Gerand van Balsfoort氏談:「MSCは市場を席捲しつつあります。2006年に PFAのニシン漁船団が認証を受けた後、サバ漁船団の認証を取得するかどうか、特に議論 することはありませんでした。取得するのが当然と思われたからです」。
 
MSCの最高責任者、Rupert Howesはこう付け加える:「PFAが2つ目の漁業をMSC認証取 得に送り出すことを嬉しく思います。MSC認証・ラベル水産物への需要は増しており、か なりの漁業が認証によって新たな市場を獲得し、既存市場では「優先供給業者」となり、 一部の例では認証漁獲物の値上げにも成功しています。最も重要なのは、認証における環 境上の意義も高まりつつあるということです。本審査を受ける新たな漁業が増えていると いう点で、確かな盛り上がりが見られる今、世界の主要な水産物市場は、今後持続可能な 水産物の選択肢がより豊富で多様なものとなることを期待してよいでしょう。これは、水 産業と環境はもちろん、消費者にとっても朗報です」。
 
PFAの遠洋漁船団には、EUの2008年度総サバ漁獲枠、234,000トンの約4分の1が割り 当てられている。これら遠洋トロール漁船が獲るのは、ビスケー湾、イギリス海峡、アイ ルランドおよび北海北部近辺水域のサバ(Scomber scombrus)である。PFAの会員は、オ ランダ、英国、フランス、リトアニア、ドイツを本拠とするが、PFAの漁船26隻がすべ て審査対象となる。この船団が捕獲するサバの大半は、EUで燻製用として売られ、残り はアフリカなどの非EU国に輸出されている。
 
以上

編集の方への注釈

[1] PFAの詳細についてはhttp://www.pfa-frozenfish.com/をご参照下さい。