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シーフード・レム社の東ユトランドとイセフィヨルドのイガイ漁業、MSC認証取得

デンマークの、シーフード・レム社の東ユトランドとイセフィヨルドにおけるイガイ漁業が、MSCの持続可能な漁業のための基準に対する独立審査を経て、本日MSC認証を取得しました。この認証により、トレーサビリティー認証を取得したのち、この漁業からのイガイは、MSCの青いエコラベルを表示することができ、消費者にその製品が持続可能な漁業にまで遡れることが保証されます。

本漁業について

シーフード・レム社は、2隻の漁船により、一隻はイセフィヨルドで、もう一隻は、ユトランドの東海岸沖、で周年操業しており、特に8月半ばから2月が繁忙期です。この漁業では、けた網を使い、約1,500トンのヨーロッパイガイ(Mytilus edulis)を毎年漁獲しています。

水深の浅い海の潜在的に繊細である生態系を保護するため、漁船は法律により規制されており、4メートル以下での水深帯では、操業できません。さらに、ヨーロッパの自然環境保護ネットワークである「ナチュラ2000」に登録されているエリアではさらなら制限がかけられています。これには、4メートル以下、12メートル以上の水深帯での漁業制限が含まれています。

デンマークは、ヨーロッパにおけるイガイ加工品の重要な生産国で、90%以上の水揚げが、新鮮凍結もしくは缶詰製品として輸出されています。この漁業からのイガイは、活け、もしくは加工品として販売されています。ほとんどのイガイは輸出されますが、少量は、デンマーク国内で活けとして販売されています。

更なる改善への意欲

この漁業の審査は、1年以下で終了し、資源量については高い得点を付け、審査を担当した認証機関は、イガイの資源量と海洋環境に対する影響は無いに等しいと書き留めています。しかしながら、この認証に付随する条件として、シーフード・レム社は、モニタリング制度を構築し、さらに、この地域での様々なイガイ資源のモニタリングと調査に責任を持つ、国立水産資源研究所(National Institute of Aquatic Resources (DTU-Aqua)とともに、詳細な研究プランを策定します。

シーフード・レム社のジャン・ラスムッセン氏は、「MSC認証の取得により、私たちは、今まで同様に持続可能な漁業を続けて行くことができます。これは、我々もその一部である自然と、我々のおいしいイガイを食べ続けてくださる消費者への敬意の証です。」と話しています。

 MSCバルト海地域・漁業普及担当であるヘレン・ティバマークは次のようにコメントしています。「MSCを代表して、シーフード・レム社のヨーロッパイガイ漁業の認証取得にお祝申し上げます。審査にて高い得点を受けた漁業が、さらなる改善に意欲を示していることは、大変前向で、自然環境と環境に関心を寄せる消費者のために、その持続可能性を将来にまで主張していくことにつながるでしょう。」