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スウェーデンのエビ漁業が初の認証取得

スウェーデンのホッコクアカエビ漁業(学名:Pandalus Borealis)が海洋管理協議会(MSC)の持続可能な漁業規準の認証を取得しました。厳密な第三者認証審査を経たこの漁業のエビには青いMSCエコラベルを表示することができます。これによって、スウェーデンの人々はMSCラベルの付いた新鮮なエビを購入することができるようになります。青いエコラベルはこれらのエビが、将来にわたって海の環境を守ることができる持続可能な手法によって獲られたものであることを証明するものです。

独立した審査チームは、20ヶ月に及ぶ審査の結果、この漁業がMSCの高い基準を満たすと判断しました。

イエテボリ水産オークションの認証コーディネーター、ヘンリック・ヨハンソン氏は次のように述べました。「MSC認証のエビを提供できるようになったことを大変喜んでおります。環境意識の高い消費者に対して、私たちのエビ漁業が持続可能であることを証明することはとても大切なことでした。ですから、私たちはMSC漁業認証の取得のための審査を受けたのです」。

継続的な持続可能性への取り組み

MSC規準は、持続可能な天然水産物の最も厳格で独立した認証として国際的に認知されており、国連食糧農業機関(FAO)の責任ある漁業のための行動規範に合致したものです。MSCプログラムに参画したことで、このスウェーデンのエビ漁業は、持続可能性への継続的な取り組みを表明しています。

WWFの漁業・マーケット担当のインガー・メランダ氏は次のように述べました。「WWFは、この漁業によるMSC認証取得は、スカゲラック海峡とカテガット海峡の持続可能なエビ漁業を更に正しい方向へ向かわせるものとして歓迎します。MSC認証を取得したことで、海から食卓に到る明確なトレーサビリティを手にすることができたのです」。

スウェーデンで初となるMSCラベル付きのエビ

スウェーデンの多くのスーパーでは既にMSCラベルのついたエビが販売されていますが、スウェーデンの漁業として新鮮なMSC認証エビを提供できるのはこの漁業が初めてとなります。この漁業のエビは、混獲防御装置付きのトロールを使って年間を通じて漁獲されています。年間の水揚げ量はおよそ1,500トンに及びます。

MSCのスカンジナビアとバルト海地域のプログラムディレクター、クリストフ・マティ―センは次のようにコメントしました。「スウェーデンの人々にとってたいへん重要なこの甲殻類がMSC認証を取得できたことをとても嬉しく思います。これは、MSCラベルのついた新鮮なエビを購入することを待ち望んでいた人たちにとって非常に大きな意味を持つものです。これらのエビが持続可能な漁業からのものであることを確信することができるのです」。

独立した透明性のあるプロセス

この審査は、独立した認証機関により、WWF、海洋探査国際委員会(ICES)、スウェーデン農業科学大学、スウェーデン海洋水質管理庁、スウェーデン沿岸警備隊をはじめ、様々な組織と専門家の参加を伴って行われました。