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スウェーデンのタラ漁業で初のMSC認証

スウェーデン東部バルト海のタラ漁業が、責任ある管理と資源の回復によって、MSCエコラベルを取得しました。

たった数年前にほぼ資源の崩壊の危機にあったタラ漁業が、現在、回復し、持続的で良好に管理されている漁業として認証されました。スウェーデン東部バルト海タラ漁業は、「MSCの持続可能で適切に管理された漁業のための原則と基準」に則った独立審査を経て、認証されました。この漁業で漁獲される東部バルト海のタラは、消費者が持続的な漁業からの製品であることを確認できる青いMSCエコラベルをつけることができます。

スウェーデン東部バルト海タラ漁業について

このタラ漁は、1年のうち7月と8月の禁漁期を除く10ヶ月にわたりバルト海東部のボーンホルムで底魚底引き、フィッシュ・トラップ、延縄によって行われています。主な水揚げ港は、スウェーデン南東部沿岸のカールスクローとシムリスハムンで、どちらの町も商業漁業の長い歴史を持っています。水揚げ後のタラは、地元市場に生で売られるか、輸出用に加工されます

東部バルト海のタラ資源は、ほんの数年前にはほとんど崩壊に近いと考えられていました。しかし、良好な管理と稚魚加入数の著しい増加によって目覚しく回復し、2010年1月はじめに、スウェーデン東部バルト海タラ漁業組合(FR)は、このタラ漁業の本審査を開始しました。

スウェーデン東部バルト海タラ漁業組合会長のインゲ・ビョークマン氏は、「スウェーデンの消費者が東部バルト海で獲れたMSC認証のタラを購入できるようになったことを大変嬉しく思います。スウェーデンの消費者の信用を取り戻すことと、国際的に知られているMSCエコラベルによって、海外の市場にバルト海のタラを輸出できることは、同じように我々にとって重要です。バルト海には多くの魚がいます。わたしは、より多くのスウェーデンの漁師がこの持続可能性への道に参加すると信じています」と述べました。

MSCバルト地域マネージャーのミナ・エップは、「MSCは、バルト海で初めてスウェーデンの漁業がMSC認証を取得したことに祝意を表します。スウェーデン国内外から、MSC認証のバルト海タラへの高い需要があります。この認証は資源の回復を再確認するだけでなく、スウェーデンの消費者にMSC認証のバルト海タラが長期的に持続可能であることを保証するものです」と述べました。

スウェーデン東部バルト海タラ漁業組合について

スウェーデン東部バルト海タラ漁業組合(FR)は、スウェーデン漁業産業会内の貿易産業の傘下の組織です。主な役割は、水産業における積極的な開発の促進と会員の関心の表明です。FRの会員の売り上げは、年間50億スウェーデンクローネ(約624億2千万円)を超えています。