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スコシア大陸棚のエビがMSC認証を取得

北米スコシア大陸棚のホンホッコクアカエビ(Pandalus borealis)漁業が、MSCの「持続可能で適切に管理された漁業のための原則と基準」に則った独立審査を経て、認証されました。

この漁業認証審査は、ノースシド加工株式会社(Northsyde Processing Limited)、東部漁業協同組合株式会社(L'Association Coopérative des Pêcheurs de l'Ile Ltée)およびベルベイ株式会社(Produits Belle Baie Ltée)の3加工業者により申請されていたものです。この漁業に参加するこれらの企業の製品は、青いMSCエコラベルをつけることが可能になります。

スコシア大陸棚のホンホッコクアカエビは、加熱調理済むきエビとして主に英国、北ヨーロッパ、北米の一部に販売されています。この漁業は、ノバ・スコシア東部沿岸のスコシア大陸棚の、カナダ政府の定めるエビ漁海域(SFA)13、14、15において、近年の年間平均5000トンの漁獲可能量(TAC)において操業されています。エビ漁は年間を通じて許可されていますが、主な漁期は、4月から10月です。漁船は、混獲回避のためのノードモア底魚分離漁獲網(Nordmore groundfish separator grate:混獲防除装置)を使用したオッタートロール漁を行っており、これにより、混獲をほぼ影響のないレベル(2パーセント未満)まで減らすことができました。

いまでは、この3社は、すでにこの地域で認証されている他のMSC認証のエビに加わえて、市場からのMSC認証を持つエビへの需要に応えることができます。

ルイスボルグ・シーフード株式会社の一部門であるノースシド加工株式会社の会長ジム・ケネディ氏は、「MSC認証への要望の高い市場にMSC認証のエビを供給できることを大変嬉しく思います。この漁業は大変良好に管理されており、今回の実績によって、市場に対して私たちの漁業が持続的であることを示すことができることを誇りに思います」と述べました。

ベルベイ株式会社のフェマン・ブリドー氏は、次のように述べています。「新たに認証を取得したのスコシア大陸棚のエビは、すでに我が社がMSC認証を受けているセント・ローレンス湾から獲れるエビに加わります。MSC認証製品を求めている市場への供給を拡大できることを嬉しく思っています。」

東部漁業協同組合株式会社のサージ・ハチェ氏は、「私たちの漁船のこのエビ漁業認証への参加を光栄に思います。私たちは、スコシア大陸棚および他のカナダ大西洋におけるエビ漁業の持続性を大変重要だと考えており、このMSC認証に参加できたことを喜んでいます」と述べました。

この漁業の審査を行った第三者認証機関は、Scientific Certification Systemsです。審査では、MSC規準の3原則である、漁業資源量の状況、漁業が海洋エコシステムに与える影響、漁業全体における管理システムについて詳細に評価が行われました。この漁業に関するより詳しい情報やMSC基準に対する本漁業の審査スコアを含む最終報告書は、MSCのウェブサイトでご覧いただけます。www.msc.org/track-a-fishery/certified.