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スコットランドのシロイトダラ漁業が認証取得

スコットランド持続可能漁業認定グループ (SFSAG)のシロイトダラ漁業が、持続可能で適切に管理されている漁業としてMSC認証を取得しました。このグループによる2010年のハドック漁業のMSC認証取得に続くふたつめの認証取得となります。

デリケートな生態系を守る

この漁業では、約230隻の漁船で底引きトロール、ペアトロール、地引き網漁により、毎年およそ1万トンのシロイトダラを漁獲しています。認証の一環、そしてSFSAGの持続可能性への取り組みとして、優良事例へ向けた環境に関する10の改善項目を実施することになっています。その中には、スコットランド保護地域として現在提案されている東ミングレイ礁の地域を回避することで、最近発見された冷水性サンゴ礁の保護に貢献することも含まれています。

認証機関の報告書には、スコットランド政府が海洋計画システムの開発に当たって採用した、オープンで透明性のある、協議に基づいたアプローチは、議論を呼ぶ可能性のある問題を解決するための最善の方法であるとして高く評価されています。

SFSAGの会長、マイク・パーク氏は次のようにコメントしました。「スコットランドの漁船団は環境そして持続可能な漁業のためにしっかりと取り組んできましたが、それが常に正当に評価されてきた訳ではありません。MSC認証のおかげで消費者にもわかる形でそうした努力が認められるようになります。MSCのロゴのついた製品は持続可能な製品だとわかるからです」。

「私たちは持続可能な認証製品を求めるグローバル市場の中にあり、他に負けずに市場のシェアを維持し続けていかなくてはなりませんが、サプライチェーンにおいて最も重要な方々、消費者に喜んでいただくことが不可欠なのです」。

持続可能性における主導的立場

MSCのシニアカントリーマネージャー、トビ―・ミドルトンはこの認証取得を歓迎して次のように述べました。「今回の認証取得は、スコットランドのホワイトフィッシュ漁船団による複合魚種、複合漁具漁業に向けた総合的アプローチが増加傾向にあることを示しています。スコットランドの水産業による、生態系に基づいた長期的な管理への真摯な取り組みと、世界的な優良事例を確実なものとするための彼らの主導的立場を明確に表しています」。

品質が高くしかも手ごろな価格の白身魚を待ち望んでいた消費者にとって、この認証取得は素晴らしいニュースであり、主要な小売業者はMSCエコラベルのついたスコットランドのシロイトダラを仕入れることにすでに興味を示し始めています。

スコットランド持続可能漁業認定グループ (SFSAG)について

スコットランド持続可能漁業認定グループ (SFSAG)は、北海ハドック漁業のMS認証プログラム参加のために、2008年に設立されました。その後、他の持続可能なスコットランドの漁業のために取り組みを続けています。

この組織は、スコットランド水産業界の漁獲、加工、マーケティング部門からのメンバーによって構成されています。 

SFSAGウェブサイト: http://scottishfsag.org/