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ノルウェーの3つの漁業がMSC認証取得

ブリュッセル―ブリュッセルで開催中のヨーロッパシーフードエキスポにおいて、本日、ノルウェーの3つの漁業に対し、海洋管理協議会(MSC)の認証が授与されました。新たに認証を取得したのは、ノルウェーの春産卵ニシン漁業、ノルウェーの北海およびスカゲラク海峡タイセイヨウニシン漁業、そして北東タイセイヨウサバ遠洋トロール、巾着網、手釣り漁業です。

Norges Sildesalgslag (Norwegian Fishermen’s Sales Organisation for Pelagic Fish)[1]のセールスディレクター、Knut Torgnes氏は、「この3つの漁業の認証取得は、私たちの販売組織にとって重要であると同時に、信頼が要であるメンバーにとってもまた重要なものです。この認証によって、漁業者の取り組みを実証するとともに、ノルウェー漁業の持続可能性維持に向けた遠洋漁業の努力を高く評価します。そうした重要な取り組みがMSC認証取得に結実したのは非常に喜ばしいことであり、これからも努力を続けていく所存です」と述べています。

春産卵ニシン漁業は、1970年代の壊滅状態から回復を果たし、2008年のノルウェーの漁獲枠は926,000トンとなりました。認証を取得した漁業によるニシンの漁獲量の合計は年間百万トンを超えます。サバ漁業は131,065トンのサバ(2007年のTAC)を漁獲し、そのほぼすべてがヨーロッパおよび東欧市場に食用として供給されます。

MSCの最高責任者ルパート・ハウズは次のように祝意を述べています「この歴史的な3漁業の認証取得に対し、Norges Sildesalgslagとその漁業にお祝い申し上げます。MSC認証によって持続可能性を証明することで、その水産物が持続可能性の最高基準を満たした漁業により漁獲されたものであるという保証を顧客に与えることになります。この3つの認証取得の結果、市場に出回る認証水産物の数量は百万トンを超えると見込まれ、認証された持続可能な水産物を求める顧客にとっては、選択の幅が大いに広がることになります」。

以上

[1] Norges Sildesalgslag(Norwegian Fishermen´s Sales organisation for pelagic fish)は、ヨーロッパ最大の遠洋魚種の直売市場です。
この市場はノルウェーの漁業者によって所有、運営されています。販売はすべてネットオークションを通して行なわれます。漁船団は600~800隻から成ります。
2008年、Norges Sildesalgslagは6億6千万ユーロの年商を上げ、オークションを通して190万トンの遠洋魚種を販売しました。