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フェロー諸島のニシン漁業が初めてMSC認証を取得

Faroese Pelagic Organization(FPO)によるフェロー諸島のAtlanto-Scandian(ノルウェー春産卵)二シン漁業が持続可能性、適切な管理という、MSCの環境配慮に対する諸基準を満たしていると確認され、認証を受けました。

第三者認証機関による審査の結果、対象となるニシンの資源は十分であり、混獲および廃棄率が低く、明確に打ち出された目的に沿い、正しい管理をする努力を持続的に行える漁業であると確認されました。

さらに、FPOの船で操業される巻網および中層トロール漁業は、海底との物理的接触は無く、海洋生物と生態系への環境上の影響は最小限に抑えられる漁業であると結論付けています。

この漁業はノルウェーの大陸棚に沿った産卵地から、フェロー諸島、アイスランド、またその他国際海域の夏季の餌場にわたって回遊する、ニシン資源では世界最大の魚群を追うもので、冷凍設備を搭載した漁船(Refrigerated Seawater-vessels –RSW)4隻と加工船1隻という、先端技術を備えた5隻の船により行われます。RSW船は魚が高品質を保ったまま工場へ配送できるよう、急速冷凍設備を持っています。加工船のM/S Nordborg は北大西洋で最大かつ最も近代的な漁船で、獲ったニシンを船上で直ちに様々な製品に加工し冷凍することができます。加工された残りの部分からフィッシュ・ミールや魚油を取るなど、獲った魚は余すところなく使われます。

FPO(Faroese Pelagic Organization -Felagið Nótaskip )のJógvan Jespersen は次のように述べています。

「認証手続きが完了し、  審査開始後9カ月で認証を取得できたのを嬉しく思っています。我々にとって、水産資源が将来にわたり持続可能性を維持してゆくことは重要です。認証されたニシンの市場は力強く伸びており、それらを販売するのを心待ちにしています。」

北ヨーロッパのMSCマネージャー、Camiel Derichsは、「Det Norske Veritasの、着実で管理が行き届き、それゆえスムーズで速やかな審査によるこの認証は、これらの漁業が正しく管理され、また未来の世代のための見通しと責務を備えたものであることを示しています。MSCにとって、伝統ある漁業国によるこの漁業を、世界中に広がりを見せているMSC認証漁業の一つに加えることは大きな誇りです。認証されたフェロー諸島のニシンが世界中の注目を集め、フェロー諸島の漁業が他の大西洋漁業に大いに刺激となり続けることを確信しています」と述べています。

 以上