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フォーゴ島の冷水性エビ漁業、MSC認証を取得

カナダ東海岸のニューファンドランド島およびラブラドールの沖、北西大西洋におけるエビ漁海域5、6、7で操業するフォーゴ島の冷水性エビ(Pandalus borealis:ホンホッコクアカエビ)漁業が、MSC認証を取得しました。本漁業は、持続可能で適切に管理された漁業のためのMSC規準に照らしあわせた独立審査により認証を受け、これにより、本漁業からの水産製品にMSCの青いエコラベルを表示することが可能となりました。

本漁業について

ホンホッコクアカエビは、北西大西洋において大変商業価値が高く、カナダのエビ漁海域5、6、7における2010年の総水揚げ量は49,417トンでした。今回の認証単位の対象種はホンホッコクアカエビ一種で、対象漁法は申請者であるであるフォーゴ島共同組合にエビを供給する沿岸操業漁船による低層オッタートロール漁に限られています。フォーゴ島は、ニューファンドランドおよびラブラドール沖における島々の中で最も大きく、ホープデール海峡からニューファンドランドの南東にかけて分布するエビ漁海域5,6,7の中心に位置しています。

フォーゴ島共同組合は地域の歴史ある伝統的漁業集落とその文化を支援しています。同組合は漁業者、加工場従業員、管理スタッフによって構成され、今後その水揚げMSC認証取得として販売することのできる約127の漁船からエビを仕入れています。フォーゴ島共同組合は認証共有に関心のあるエビ漁操業者の問い合わせを歓迎しています。同組合は以前、ニューファンドランドとラブラドールのエビ産業に関わる数社が共同で取得したホッコクアカエビを対象としたMSC認証に参加していました。

この漁業からの主な製品としては、ボイルむき身とむき身とがあり、その90%がヨーロッパへ、残りの10%がアメリカへ販売されます。

漁業者のコメント

フォーゴ島協同組合のフィル・バーンズ氏は次のように話しています。「今日は我が組合にとって大変重要で、歴史的な日となるでしょう。我々にとって、初めてのMSC認証であり、この漁業がこれからの世代のための持続可能な漁業であることを確実にするために取り組んでいく上での極めて重要な最初の一歩です。我々は努力を続け、責任を持ち、世界中の消費者に選ばれるサプライヤーになるために今後も精進して参ります。」

MSCのコメント

MSCのアメリカ地域ディレクターのケリー・コフリンは、次のようにコメントしています。「MSCは、フォーゴ島協同組合の認証取得に心よりお祝い申し上げます。今回の認証はフォーゴ島協同組合の漁業コミュニティーと、持続可能な漁業に取り組むカナダの漁業にとって大変意義深いことです。現在、カナダの18の漁業がMSC規準に則った認証を取得しており、カナダの天然水産製品の水揚げ量の実に38%に相当します。」

認証機関について

今回の審査を担当した認証機関はグローバル・トラスト・サーティフィケーション(Global Trust Certification Ltd.) です。MSC規準の三原則に照らし合わせ、魚種の資源状態、漁業が海洋生態系に及ぼす影響、漁業全体の管理システムについて詳細な評価が行われました。フォーゴ島冷水性エビ漁業に関するさらに詳しい情報やMSC規準に対する本漁業の採点結果を含む公開認証報告書は、以下のMSCのウェブサイトでご覧いただけます。
www.msc.org/track-a-fishery/certified.