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フランスのニシン生産者団体がMSC漁業認証を取得

フランスのニシン生産団体、フロムノール(FROM Nord)がこのたびMSC漁業認証を取得しました。これにより、今後、この漁業で獲れたニシンは持続可能な漁業由来の製品の証であるMSCエコラベルを表示して販売できるようになります。

フロムノールは、独立した審査員による一年に及ぶ厳格で科学的根拠に基づいた審査の結果、認証を取得し、適切に管理された持続可能な漁業として認められました。

フロムノールは1965年にブローニュ=シュル=メールで設立された生産者団体です。メンバーは、ブローニュ=シュル=メール港を拠点とするユーロノール(EURONOR)、サン=マロ港拠点のサンマロ漁業会社、フェカン港拠点のフランス遠洋漁業の3つの遠洋漁業者と、ダンケルク・ブローニュ、カレー、ディエップ、フェカン、ガスコーニュ湾を拠点とする専門漁船、トロール船、ムール貝の浚渫船および巾着網漁船です。

フロムノールのディレクター、ティエリ・ミソニエール氏は、認証取得の喜びを表して次のように述べました。「生産者団体としての管理および漁業の持続可能性が独立した第三者によって認められたことを、私たちは大変嬉しく思っています。認証を取得したことにより、フランスおよびヨーロッパ市場におけるニシンの売上げを伸ばすことができるでしょう」。

ニシンは漁獲高において、フロムノールおよび拠点地域にとって最も重要な魚種の一つです。2014年の水揚げ量は3,000トンを超え、これにはフランス北西部の遠洋トロール船5隻も加盟しています。

MSCフランスのコマーシャル・マネージャー、エドゥアール・ル・バールは次のように説明しました。「水産市場の持続可能性を高めるMSCは、このグローバルな取り組みに消費者が積極的に参加できることを目指しています。これは持続可能な漁業に取り組む漁業者や生産者団体の努力があってこそ実現できることです。フロムノールはこれまでにもタラやハドック漁業の認証を推進してきました。その尽力を讃え、今回のニシン漁業の認証取得に際し、心からお祝い申し上げます」。

今回の認証により、MSCラベル表示のニシン製品の供給が増加することが期待されています。水揚げの大半は加工され、残りは生鮮市場に出荷されます。フランスで定期的に水産製品を購入する消費者を対象に行われた最近の調査では、90%が海洋保全を重要な課題として捉えており、45%が持続可能な製品を積極的に購入していることが明らかになっています。