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フレーザー河の紅ザケ漁業がMSC認証を取得

フレーザー河の紅ザケ漁業は、MSCの天然魚の漁業に対する厳格な環境規格に沿っているかどうか、独立した認証機関によって審査されました。審査の過程は、専門家チームによる入念な実地視察、外部専門家による再検討、ブリティッシュ・コロンビアの環境保護団体その他のステークホルダーの意見の反映などを含んだものです。

フレーザー河の漁業は既にMSC認証を受けた他の3つのブリティッシュ・コロンビアの紅ザケ漁業、スキーナ河、ナース河、バークレー・サウンドに新たに加わるものとなりました。

フレーザー河での認証の最終報告書は、この漁業の状況に対しさらなる改善を目指す17の条件を含んでいます。年次監査は必須で、これにより条件の進行状況を確認する客観的データが提供されます。漁業の責任者と申請者は条件の実施に責任があり、実施を怠った場合、認証は取消となります。

カナダ海洋漁業省(DFO)がこの漁業を管理し、政府、先住民、カナダと合衆国の商業関連等の関係者などから成るフレーザー河委員会(Fraser River Panel-FRP)と協力のもと運営にあたっています。政府から独立した組織である太平洋サケ委員会はFRPとDFOに対し、来遊群の規模、資源の特定、回帰の時期、遡上条件などにつき科学的な助言を与えます。この漁業の申請者はカナダ太平洋持続可能漁業協会(the Canadian Pacific Sustainable Fisheries Society -CPSFS)です。

フレーザー河の紅ザケ漁業はブリティッシュ・コロンビアとカナダ太平洋EEZ(排他的経済水域)で操業されています。商業目的の漁獲は、刺網、巻網、引網、トロールなど数種の漁具を用いて行われます。

フレーザー河の紅ザケ漁業の総漁獲可能量は漁期中のサケの回帰資源量により変動します。カナダ太平洋持続可能性漁業協会は、現在2010年度の回帰数を確認しているところです。その結果により管理上取られる措置は、操業制限あるいは産卵遡上目標に達していない場合の完全な休漁まで多岐にわたります。

フレーザー河の紅ザケ漁業は鮮魚で北アメリカへ、冷凍で日本と欧州、主に英国で販売されています。

ブリティッシュ・コロンビアの紅ザケに表示されるMSCのエコラベルは、市場においてバイヤーと消費者が、これらの紅ザケは、資源が健全な状態で保たれ、海洋生態系に害を与えないやり方で商業的に漁獲され、販売されていることを確認できるものです。

審査はTAVEL(現ムーディ・マリン・リミテッド)により行われました。MSC基準の三大原則である、資源の持続可能性、海洋生態系への影響、漁業の管理システムが詳細に評価されました。審査の詳細はMSCのウェブサイトでご覧いただけます。

www.msc.org/track-a-fishery/certified.

以上

(*各団体名等の日本語表記はご参考としてのものです)