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マグロ漁業初の持続可能性エコラベル取得

ロンドン―北太平洋と南太平洋で操業するマグロ漁業が、海洋管理協議会の持続可能漁業エコラベル を取得。

米国ビンナガマグロ漁業者協会(The American Albacore Fishermen’s Association - AAFA)[1]マグロ漁 業は、2007年9月6日すべての審査に合格し、独立認証機関、Moody MarineがAAFAに認証登録 証を授与した。AAFAマグロ漁業の製品には今後、持続可能で管理良好な漁業としての認証を示す、 海洋管理協議会[2]のエコラベルの表示が許される。この栄誉を受ける世界初のマグロ漁業である。

AAFAマグロ漁業は、サンディエゴ沖で操業する、小規模の家族経営漁業である。漁は竿釣りと手繰 り(および南太平洋では流し釣りと手釣り)によってなされ、メンバーは、海洋環境の保護に対する 自らの配慮に誇りを持っている。ジャック・“バンディーニ”・ウェブスター船長談「マグロ漁師は 世界中で不当な非難を浴びていると思います。漁師のほとんどは海を愛しています―本当にきつい仕 事ですから海を愛していないとつとまりません。我々にとって、持続可能と認証されるのは重要なこ となんです。正しいことをしている漁師は、そのことを証明し、伝えなければなりません。この認証 登録証の意義はまさにそこにあります」。

協会は23隻の船を有し、年に7,000トン前後のビンナガマグロを漁獲する。 

MSCの最高責任者、ルパート・ハウズ氏談「これは実に画期的で、移動種に対するMSCの取り組 みの適切さを示すできごとです。多くのマグロ種資源の減少は、消費者への影響を深めつつあります。 AAFAマグロ漁業の認証は、この漁業者たちの偉大な功績です。その漁獲法により、AAFA漁業には 実質上混獲がありません。AAFAは、その持続可能なやり方をMSCの認証によって示すことで、消 費者がマグロについて環境上最良の選択ができるようにしているのです」。

WWFアメリカ[3]は、この漁業の審査を支援してきた。メレディス・ロプキ―地域漁業プログラムデ ィレクター談「私たちの孫が、食卓でも海でもマグロを見ることができるようにするには、持続可能 なマグロ漁法が採られなくてはなりません。初の持続可能マグロ漁業の認証は、それが可能だという ことを示しており、他の漁業者も、漁法を改善し、この例に倣うようになれば、マグロにもマグロ漁 業にも未来はあります」。

以上

この漁業の高品位Bロール映像が視聴可能

高画質写真も閲覧可能

編集の方への注釈

詳細は、電話:+44 (0)207 811 3300、またはEメール:[email protected] にてお問い合わせください

 [1] AAFA は、マグロの漁獲に従事するアメリカの流し釣り/竿釣り、および手釣り用商業漁船を代 表すべく結成された、非営利団体です。その理事会は、流し釣り/竿釣り、および手釣り漁業の環境 上の利点を推進し、マグロ摂取の健康上の利点を推進することによって、流し釣り/竿釣り、および手釣り漁業の経済的な有効性は持続可能であると考えています。詳細について は、www.americanalbacore.comをご覧ください。

 [2] 海洋管理協議会は、持続可能な漁業のため、世界を主導する独立の認証プログラムを運営してい ます。現在22の漁業が認証済みであり、AAFAマグロ漁業は23番目となります。30 の漁業が現在 審査中で、20から30の漁業が非公開予備審査の段階にあります。これらの漁業全体で、水産物の年 間漁獲量は400万トン(世界の食用水産物漁獲量の約7%)を超えます。これは、世界の天然サケ漁 獲量の42%、世界の主要な白身魚漁獲量の40%、および世界のイセエビ漁獲量の18%に当たります。 MSCのプログラムにおける全漁業の詳細、およびMSCエコラベルの付された760の水産製品すべて の最新リストが、www.msc.org.にてご覧いただけます。
 
 [3] 世界的自然保護機関、WWFは、世界最大にして最も信頼されている、独立の自然保護機関です。 WWFは、100を超える国の、500万人近くもの支援者により、活発なグローバルネットワークを擁 しています。
 
WWFの使命は、地球の自然環境の劣化を止め、人類が自然との調和の中で暮せる未来を築くために、 世界の生物の多様性を保護し、回復可能な自然資源を確実に持続可能なものとし、汚染と無駄な消費 の削減を推進することにあります。