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リング、アツカワダラ、ランプフィッシュ漁業がMSC認証取得でノルウェー総漁獲量の69%がMSC認証のものに

リング (学名:Molva molva)、アツカワダラ (学名:Brosme brosme)、ランプフィッシュ (学名:Cyclopterus lumpus) 漁業は、認定された第三者認証機関であるアコーラ・マリン(Acoura Marine)による審査の結果、MSC漁業規準を満たしているとされ、漁業認証を取得しました。

本審査は、これらの漁業において、主要市場からのMSC認証水産物への需要が高まりを見せた、2016年8月に始まりました。特に、ノルウェー漁業協会はスウェーデン市場からのランプフィッシュの卵とキャビア需要が高まったことを背景に、ランプフィッシュのMSC認証取得に踏み切りました。リングとアツカワダラは干物にしてスウェーデン市場に、乾燥させた塩漬けの魚のひらきとしてカリブ海とラテンアメリカ市場に、冷凍ならび鮮魚として西ヨーロッパ市場に輸出されています。

ノルウェー漁業協会の環境アドバイザーであるトール・B・ラーセン氏は次のように述べています。
「私たちの主要な市場からの大きな後押しを受けて動き出したプロジェクトがMSCの漁業認証取得したことを大変うれしく思います。これで市場の需要にみあった製品を提供できるようになりました。」

MSCノルウェー担当マーケティング・広報マネージャーのマリ・ノードストロームは次のように述べています。
「スカンジナビアおよび他のヨーロッパ市場では、消費者が食料を買い物する際に環境など意識した選択肢を増やしたいという一貫した傾向があります。この認証取得により、ノルウェーの市場関係者はMSC認証製品の品揃えを増やすにとどまらず、消費者がMSC『海のエコラベル』の付いた持続可能な魚介類を購入するための幅広い選択肢を提供できるようになりました。」

2016年における、これらの漁業による漁獲量は、リングが18,677トン、アツカワダラが14,798トン、ランプフィッシュが453トンでした。今回漁業認証を取得した漁業の漁獲量を含めた場合、ノルウェーの総漁獲量の69%がMSC認証のものになります。漁業は、ノルウェーの漁業管理システムを通じて密接に管理されています。

認証の条件として、これらの漁業は、明確に定義された漁獲調整規則を実施し、漁業による絶滅危惧・保護種(ETP)への影響を管理するための戦略を立てなければなりません。