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ロシア・オゼルナヤ川におけるベニザケ漁業が持続可能として認証を取得

MSC認証サケの世界的な供給が増加します。

 

ロシア極東・カムチャッカ半島南西の海岸に位置するオゼルナヤ川ベニザケ漁業が、独立した認証機関であるMRAG Americas社による審査により、持続可能で適切に管理された漁業のためのMSC基準に合致しているとして認証されました。これにより、この漁業において、クライアント企業により漁獲されるベニザケには、青いMSCのエコラベルを表示することができるようになりました。これは、2009~2011年の漁獲量に基づくと年当り約4,000~6,000トンのMSC認証ベニザケの増加を世界市場にもたらします。

漁業について

本漁業のクライアントグループは、二つの漁業会社からなっています。Delta CompanyとVityaz-Avto Companyです。漁獲方法は、オゼルナヤ川におけるベニザケ用の定置網と地引網です。複数の他の会社もオゼルナヤ川盆地においてベニザケの漁業を行っています。この2社の漁獲量は、2004~2011年のこのエリアにおける総漁獲量の13-44%を占めます。先住民による漁業やスポーツフィッシングも行われています。

漁業が実施される地域は、極めて遠隔な地域です。その流域は、河口近くの左岸のOzernovskyと右岸のZaporozhieという2つの小さな町を除き、ほとんど開発されておらず、人口は、それぞれ約2,500人です。通常7~9月のベニザケの漁獲時期には、最も近い主要な都市であるPetropavlovsk-Kamchatskyとロシア本土から漁業会社で働くために多くの人々がこのエリアにやってきます。

漁業は、常にオゼルナヤ地域の人々の主要な仕事でした。Vityaz-Avto社 とDelta社の両社は1990年代後半に設立され、Ozernovskyに近代的な加工施設を有しています。主要な輸出先は、日本、中国、カナダとなっており、国内向けの販売もあります。Ozernovskyにある両社の加工工場はMSCのCoC認証を取得しています。

漁業からのコメント

「我々は、カムチャッカにおいてMSC認証を取得した最初の漁業になったことを誇りに思っています。当初より、我々の会社 - Vityaz-Avto社 とDelta社- のポリシーは、持続可能で適切な管理を行う漁業に向けられていました。”と統括ディレクターのアレクサンダー・タラソフ氏は話しています。「今、それがMSC認証によって認められ、我々のマーケットを広げることが可能になるでしょう。」

MSCからのコメント

MSCのアメリカ地域・極東ロシア地域ディレクターであるケリ-・コフリンは次のように話しています。「オゼルナヤ川のベニザケの認証取得は、ロシア連邦で何世代にも渡って漁業をし、この資源に頼ってきた人々にとってのマイルストーンです。MSC認証取得のサケには、世界中のMSC認証を取得し、またCoC認証により漁業にまで遡ることが可能な天然サケだけを供給することに責任を持つバイヤーからの非常に高い需要があります。認証の取得は、この重要な資源とオゼルナヤ地域に住む人々の生活を守る手助けになるでしょう。この漁業に認証の取得にお祝を申し上げるとともに、MSCプログラムへの参加を温かく歓迎いたします。」