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世界有数の天然ホタテガイ漁業がMSCの認証審査を開始

メイン州からノースカロライナ州のHatteras岬 にわたるアメリカ合衆国の排他的経済水域(EEZ)で操業されているホタテガイ(Placopecten magellanicus)漁業が、持続可能で適切に管理されている漁業に対するMSCの認証審査を開始しました。この漁業はMSCの基準に則り審査され、認証後その製品には、正しく管理された漁業によるものであることを示す、MSCの青いエコラベル表示が可能になります。

米国海洋漁業局(NMFS)によると、2008年のホタテガイの水揚量は24,280トンで、このアメリカのホタテガイ漁業は市場価値において世界最大のものとなっています。商業漁業は年間を通じて行われ、主にニューベッドフォード式のホタテガイ・ドレッジを使用しています。ホタテガイは船上で加工されますが、その主要な市場はアメリカとEU諸国です。

NMFSの法規と指令に基づき、ニューイングランド州漁業管理協議会(NEFMC)は、中部大西洋漁業管理協議会(MAFMC)の協力のもと、この漁業の管理を行います。米国ホタテガイ協会の個々のメンバー(Atlantic Capes Fisheries, Seatrade International, Eastern Fisheries, Oceans Alive Seafood, Raw Seafood, Northern Wind, Marlees, American Seafood, Marder Trawling, Hygrade Ocean Products and Chesapeake Bay Packing)が、今回の審査を申請しています。

米国ホタテガイ協会の会長である、Ross Paascheは、「持続可能性を保ちながら操業し、MSC認証を求めることは、我々のみならず、未来にわたり経営を続けていく関係者にとっても確かに理にかなったことなのです。今後世界中のバイヤーとっての敷居が低くなり、より製品に手が届きやすくなるでしょう。その時には、他の製品と差別化する何かが必要になってきます。MSCの持続可能な漁業に対する認証を取得できれば、それこそが信頼の証になると我々は確信しています」と述べています。

MSC アメリカの地域ディレクター 、Kerry Coughlinは、「この重要な漁業が本審査に入ることを喜んでいます。認証されればこのホタテガイ漁業は、MSC認証という国際的に認知された手段を持って、この人気の高い水産物のバイヤーと消費者に、水産資源の持続可能性に対する意義ある長期の取組み姿勢を示すことができるのです」と述べています。

審査は独立した第三者認証機関である、ムーディ・マリン・リミテッドによって行われ、審査には約12カ月かかると見込まれています。ムーディ・マリン・リミテッドは、専門家チームを作り、MSC基準の三大原則である、資源の持続可能性、環境への影響、漁業の管理システムに則って審査を行います。

以上