Skip to main content

MSCの最新ニュースをご紹介するプレスリリースです。

MSCジャパンのプレスリリースをメールで受け取りたい方は、 こちらの登録フォームよりお手続きください。

中国初の延縄漁業がMSC認証を取得

深センの聯成遠洋漁業有限公司(SZLC)が中国初の延縄漁業として海洋管理協議会(MSC)の認証を取得しました。認証は6月に取得していましたが、中国の持続可能な水産業におけるこの重要な節目を記念する式典として本日執り行われました。

広がり続ける持続可能な漁業ネットワークの一員

聯成遠洋漁業は、将来の健全な海洋生態系のために取り組む、世界で270を超えるMSC認証漁業の一員となりました。MSC認証を取得したことによって、その取り組みが世界から認められ、将来の水産物供給の保護に貢献することになります。

65隻の漁船でマグロ延縄漁業を行う聯成遠洋漁業によるビンナガマグロの年間水揚げ量は、4千トンを超えています。

SZLC社長のサミュエル・チョウ氏は次のように述べました。「持続可能性はSZLCの戦略計画に深く刻み込まれているものであり、私たちは世界の水産市場における持続可能で追跡可能なマグロの重要性をしっかりと認識しています」。

進むべき道は持続可能性の提供

チョウ氏は加えて次のように述べました。「中国で初めてMSC認証を取得した延縄マグロ漁業であることを誇りに思います。環境意識の高い消費者が増えるにつれ、私たちのマグロが持続可能なものであると証明することが重要になってきました。私たちは、認証を継続して維持していくために、内部管理システムの更なる改善に努めていきます。そして、今後も中国における持続可能な水産物への動きを支援していきたいと考えています」。

2002年に設立された聯成遠洋漁業は、太平洋の中央部および西部で操業しています。

MSCのグローバル・コマーシャル・ディレクター、ニコラ・ギシューは次のようにコメントしました。「MSCのプログラムに聯成遠洋漁業を迎えることができ、光栄に思います」。

「今回の認証取得は、聯成遠洋漁業の経営陣およびスタッフによる本質的な進歩を実証するものです。彼らは、延縄漁業として中国で初めてMSC認証を取得し、現在と将来の世代のために海洋生態系および水産物供給の保護に取り組む選ばれた漁業グループへの仲間入りを果たしてくれました。今後ともMSCは、中国の水産業の転換を目指す聯成遠洋漁業の取り組みを支援し続けていきたいと思います」。

持続可能性を証明して

審査員と海洋科学者から成る独立したチームがこの漁業の管理と海洋生態系に及ぼす影響について審査を行い、その環境が将来のために確実に守られているかを確認しました。

中国初となる延縄漁業のMSC認証取得を祝うこの式典は、水産物の見本市としては世界第2位の規模を誇る中国国際漁業博覧会2015の開催前日に行われました。中国・青島で行われたこのMSC認証授与の式典には、中国政府代表者、水産業界関係者、NGO、そして報道関係者が集まりました。