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初のMSC認証取得カキ漁業

デンマークのリムフィヨルドにおける、けた網によるカキ漁業が、世界初のMSC認証取得カキ漁業となり、MSC認証制度に新たな魚種が加わりました。漁業クライアントであるVilsund Blueは、3つのムラサキイガイ漁業がMSC認証審査を行ったことを含め、すでに並はずれた持続可能漁業活動への努力を証明しています。すべては、MSCの適切に管理された持続可能な漁業のための環境規準に見合うように管理されてきたのです。

漁業について

デンマーク・リムフィヨルドにおけるヨーロッパヒラガキ(Ostrea edulis)の漁獲可能量が今回の認証取得漁業に含まれます。昨年の漁期には、76人のライセンスを持つ漁業者が、12メートルかそれ以下の船を使用し、約600トンのカキを漁獲しました。カキは、10月から5月に漁獲されます。漁業活動は、リムフィヨルドの西部で、大きさと重さを制限されたけた網をにより行われます。2つ以上のけた網を同時に使用することはできず、カキ漁業中にイガイ用のけた網を船に搭載することは禁止されています。

積極的な関係者の参加

環境団体からの代表者や科学研究機関、管理機関、漁業者、公共情報センターが、情報の提供や質問を通して審査に貢献しました。徹底的な文献のレビューによって新たなデータが提供され、漁業が認証に値すると判断する確固たる根拠となりました。他のMSC認証審査を受けた漁業と同様に、完全に透明な審査が行われました。

漁業管理

この漁業は、デンマーク漁業局(Danish Directorate of Fisheries Authorities)によって管理されています。リムフィヨルドでは、ヒラガキの資源量は地図化されており、DTUAquaのような科学機関により年次資源量調査が行われています。この情報を用い、食糧・農業・漁業省が、カキ漁業の漁獲可能量を設定します。漁業ライセンスの発給と漁獲割当は、デンマーク漁業局と地元の協議会によってなされます。

達成のお祝

Vilsund Blueのソレン・マターソン氏は次のように話しています。「私たちの製品を供給する漁業のすべてがMSC認証を取得していることを誇りに思います。持続可能性は、Vilsund Blueにとって最優先事項であり、我々にとっての4つ目の認証の取得は、そのための戦略目標の達成です。私たちは、持続可能性に基づいて仕事を将来に渡り続けて行き、世界中のイガイとカキ愛好者へ世界一の製品のお届を保証いたします。」

MSCのコメント

MSCのバルティック海地域マネージャーのミナ・エップスは次のように話しています。「初のMSC認証取得カキ漁業となったVilsund Blueのカキ漁業を歓迎し、お祝申し上げます。この漁業は、世界初のMSC認証取得カキ漁業として市場から評価を受けることになるでしょう。」

市場

このカキは、生鮮として主にヨーロッパへ販売されていますが、中でもスペインからの需要が高くなっています。