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初のアイスランド漁業がMSCの認証審査を開始

アイスランドの貿易会社Sæmarkによる、タラ、ハドック、オオカミウオ漁業がMSCの本審査に入りました。これらは、MSCの適切に管理され持続可能な漁業に対するMSC規格の審査を行うアイスランド初の漁業であり、またオオカミウオ漁業は今回初めてMSCの審査に入りました。認証後、これらの漁業による水産物にはMSCのエコラベル表示が可能になります。

 この漁業は、今回本審査を受けるSæmark Seafood Ltdと、そのパートナー企業の水産加工会社、Fiskvinnslan Íslandssaga hf.、Hraðfrystihús Hellissands hf.、Oddi hf.、 Þórsberg ehf. に水産物を供給する23隻の漁船から成り、審査は6つの認証単位を含みます。

 2009年から2010のアイスランドの漁獲可能量(TAC)割当はタラに対して150,000 トン、 ハドック63,000トン、オオカミウオ12,000トンです。審査は6,200 トンの大西洋タラ, 3,300 トンのハドック、1,100トンのオオカミウオを対象に、延縄、手釣り、および巻網漁業に対し行われます。 船団は通年、主にアイスランド西方、北西沖の水域で操業しています。Sæmarkの主要な市場は、鮮魚と冷凍魚については米国とイギリス、欧州大陸、塩漬け製品についてはスペイン、イタリア、ギリシャです。

Sæmark Seafoodsの経営責任者であるSvavar Guðmundsson氏は、次のように述べています。「わが社は需要に応えるためMSCの認証を目指しています。MSC認証は英国や米国など、現在わが社にとって重要な市場のみならず、新たな市場での販売促進を支えるものとなっています。今回の申請は4つの企業を含むものですが、彼らはこの地域の主要な雇用主でもあります。MSCの認証を取得することで、Sæmarkは生産者から消費者にわたる持続性をより良く伝えられるようになりますが、それは現代のシーフードビジネスには不可欠なことです。また今回の認証審査をアイスランドの認証機関であるTúnにお願いできるのを嬉しく思っています。」

MSCの最高責任者であるルパート・ハウズは次のように述べています。「これは非常に意義深いものだと捉えています。アイスランドは世界でも有数の漁業国であり、その水産物は世界中に出回っています。SæmarkのMSC認証取得の動きは欧米の市場に大きな影響を与えるでしょう。審査の結果を心待ちにしています。そして将来さらに多くのアイスランド漁業がSæmark’sの先駆的な動きに続くことを期待しています」

MSCのコンサルタントであるGísli Gíslasonは、 「我々は予備審査を通して、Sæmark とそのパートナー企業に対し、MSCの規格と審査のプロセスについて情報提供をしてきました。これは関わる全ての人々にとって学びの過程であり、アイスランドの漁業が持続可能性への認識に向けて次の段階に進んだことを嬉しく思います。」と付け加えています。

Sæmarkについて

Sæmark はアイスランド・フリージング・プランツ・コーポレーションの子会社として1985年に設立されました。1999年には冷凍水産物の輸出を専門に行うようになり、Sigurður Björnsson によりSæmark Seafood Ltdが設立されました。以来、主要なアイスランドの漁業および水産加工会社とのつながりを深めてきました。このつながりと強い流通網が、米国、英国、そして欧州に向けて日々鮮魚を届けることを可能にしています。

審査は独立した認証機関である、Vottunarstofan Túnによって行われ、期間は14カ月ほどと見込まれています。審査に関するステークホールダーは Dr. Gunnar Á. Gunnarsson、 [email protected].にご連絡いただけます。

以上