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最新の調査の結果、消費者のMSCエコラベルへの支持が増えています

MSCによって委託された独立のアンケート調査の結果、少なくとも毎月、もしくは2ヶ月に一度は水産物を購入する消費者の30%が、持続可能で適切に管理された漁業のためのMSCエコラベルを認識していることが分かりました。

2年一度行う消費者アンケート調査は、  Albemarle Marketing Research (AMR)によって行われ、消費者のエコラベル全般への支持や、彼らの持続可能水産物とMSCエコラベルへの理解度を調査しました。2012年は、イギリス、ドイツ、オランダ、スウェーデン、デンマーク、フランス、アメリカ、カナダ、日本、オーストラリアで合計5,977のインタビューを行いました。

MSCエコラベルから文字を全て取り去ったものを見せた場合、3割の回答者が、以前に見たことがあると答え(10カ国で差有り)、全体の9%の回答者が、ヒント無しでも正確にMSCエコラベルが何を意味するのかを説明することができ、これは、2010年の5%からの上昇です。

北ヨーロッパでの顕著な伸び

MSCエコラベルの認知は、北ヨーロッパで益々高まりをみせています。ドイツでは、50%に達し(2010年の36%からの伸び)、オランダでは44%(2011年の34%からの伸び)、スウェーデンでは、38%(2011年の28%からの伸び)、イギリスでは31%(2010年の18%からの伸び)でした。

日本とフランスでは、認知について小幅ながら着実な伸びがありました。日本では、6人に1人を若干超える消費者が、フランスでは、5人に1人を若干超える消費者がMSCの文字を外したエコラベルを認識していました。

AMRによるアンケートが初めて行われたデンマークとオーストラリアでは、其々35%と12%の消費者が、持続可能で適切に管理された漁業のためのMSCエコラベルを認識していると回答しました。

消費者の参加の追跡調査

製品に表示されているエコラベルの意味を完全に理解しているかどうかの質問においては、回答者は、文字を取り去ったMSCエコラベルについて、彼ら自身の言葉で説明するように求められました。ヨーロッパ(調査を行った6カ国)の消費者の14%が、正確に青いエコラベルが、水産物の環境/持続可能性のためのマークであると説明することができました。これは、2010年の8%からの増加です(イギリス、フランス、ドイツにおける調査)。ドイツとオランダの消費者が、2012年の調査においては、トップで、両国の4人に1人に近い回答者が、ヒント無しに、青いロゴが、環境/持続可能な水産物のためのマークであると説明することができました(ドイツでは2010年から6%、またオランダでは2011から12%の伸びです)。

消費者からのエコラベルに対する信頼向上

アンケート調査を行った10カ国全体で、消費者は、“独立したエコラベル”に対する価値が高まったと答えています。回答者の54%が、“エコラベルは環境や社会問題に変化をもたらすのに有効である”と答え、59%が、“エコラベル付きの製品は、環境に与える影響が少ない”(2010年の552%からの伸び)と回答しました。さらに、この調査は、エコラベルが表示された製品に対して、消費者がその製品のブランドに対してもポジティブな印象を受けるということを明らかにし、44%の消費者が、エコラベルを使用しているブランドはより信頼できる、と答えました(2010年の40%からの伸び)。

イギリスとオランダでは、“製品につけられたエコラベル”が、社会・環境に責任を持った製品の情報源として一番信頼できるとランク付けられました。日本、オーストラリア、フランス、アメリカでは、エコラベルは2番目に信頼できる情報源だとランク付けされ、友達や家族の推薦が一番信頼できる情報源だと10カ国中5カ国で考えられています。この結果は、持続可能性という問題がどれだけ毎日の会話で取り上げられているかを示唆するものです。

適切に管理された持続可能な漁業を支援する

MSCのグローバル・マーケティング&コミュニケーションディレクターであるサイモン・エドワーズは次のようにコメントしています。

「近年の漁業と産業からの多くの責任ある参加は、店舗においてMSCエコラベルを見かける機会を格段に高めました。さらに、メディアに取り上げられる頻度の増加や、世界中での共同マーケティングキャンペーンは、製品に表示されているMSCエコラベルの重要性に対する消費者の意識と理解を高めました。この調査は、消費者の実際の行動というよりは、意識の調査ではあるものの、世界中でより多くの消費者が積極的に持続可能な漁業活動を認識・報償することを選び、また将来の世代への魚の供給を守るために役割を果たすことを望んでいる、という傾向を明確に示しています」。

MSCでは、2008年より漁業とサプライチェーンと協力して、MSCエコラベル付き製品の売り場での可視化を高めるため、その努力を増強してきました。過去3年間に、世界中の主要小売で30以上のキャンペーンを行いました。店舗におけるキャンペーンは顕著な結果(最大500%の売り上げの増加)は、より多くの買い物客が持続可能性を気にするようになっており、少しの手助けでその価値感に従って行動することを示しています。