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東カナダ沖のホタテガイ漁業がMSC認証取得

カナダの排他的経済水域(EEZ)の東沿岸水域で行われている、東カナダ沖ホタテガイ(placopecten magellanicus)漁業が、独立した認証機関の審査を経て、持続可能で適切に管理された漁業としてMSCの認証を取得しました。この漁業によるホタテガイ製品はMSCのエコラベル表示が可能になります。これは北米で初めてMSC認証を取得したホタテガイ漁業です。

このホタテガイ漁業はニュー・ベッドフォード式のレイク船またはドレッジ船によって行われ、獲られたホタテガイは世界中に輸出されています。1945年より操業が始まり、過去6年間の年間平均水揚量はむき身ベースで6,300トンです。生のホタテガイとして取引される他、年間水揚量の約60%は船上で急速冷凍(individually quick frozen ‐IQF) 処理されています。

審査を受けたのは、Adams and Knickle Limited(アダムズ・アンド・ニックル・リミテッド)、Clearwater Seafoods Limited Partnership(クリアウォーター・シーフード・リミテッド・パートナーズ)、Comeau’s Sea Foods Limited,(コモーズ・シーフード・リミテッド)、 LaHave Seafoods Limited(ラ(ハ)ーヴ・シーフード・リミテッド), そして Ocean Choice International Limited Partnership(オーシャン・チョイス・インターナショナル・リミテッド)の、5つの漁業会社から成るグループです。Seafood Producers Association of Nova Scotia (ノヴァスコシア水産製品協会‐SPANS) が、このグループを統括・調整しています。

SPANS代表のRoger Stirling(ロジャー・スターリング)氏は、「今回審査を受けた東カナダ沖のホタテガイ漁業関係者は、持続可能で適切に管理された漁業として、MSC認証を取得したのを大変喜んでいます」と述べています。

MSCアメリカの地域ディレクターのKerry Coughlin(ケリー・カグリン)は、「東カナダ沖のホタテガイ漁業が、第三者審査機関による審査を経て、北米初のMSC認証を取得したホタテガイ漁業となったことは、素晴らしいニュースです。市場でのホタテガイの需要は大きく、長期的で持続可能に管理されていることが証明されたホタテガイを求めている消費者にとって、この認証は大きなプラスとなるでしょう」と述べています。

この漁業はGeorges Bank(ジョージ・バンク)からEastern Scotian Shelf (東スコシア大陸棚)とSt. Pierre Bank(セント・ピエール・バンク)にわたって、各企業への割当プログラムのもとで操業され、Offshore Scallop Advisory Committee (沖合ホタテガイ諮問委員会‐OSAC)の助言を受けつつ、漁業海洋省(DFO) が管理を行います。

今回の審査は、ムーディ・マリン・リミテッドによって行われ、MSC基準の三大原則である、資源の持続可能性、海洋生態系への影響、漁業の管理システムが詳細に評価されました。他の漁業と同様、東カナダ沖のホタテガイ漁業は年次監査を受けることになります。審査の詳細はMSCのウェブサイトでご覧いただけます。www.msc.org/track-a-fishery/certified.

以上

(*各団体名等の日本語表記はご参考としてのものです)