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焼津の石原水産がカツオとビンナガマグロ漁業でMSC認証の審査入り

静岡県焼津市に本社を置く石原水産株式会社のカツオとビンナガマグロ漁業が、海洋管理協議会(MSC)漁業認証の取得に向け本審査に入りました。環境に配慮した持続可能な漁業のためのMSCの漁業規準を満たすかが検討されます。今回の審査対象となるのは、石原水産と提携する遠洋一本釣り漁船1隻で、2016年のカツオとビンナガマグロを合わせた年間漁獲量は約1,780トンです。

審査は、独立認証機関コントロールユニオングループの一社であるMEサーティフィケーション株式会社により行われ、対象となる2魚種に関しての持続可能性、漁業の環境への影響、その管理システムが検討されます。

1964年に静岡県焼津市に設立された石原水産株式会社は、半世紀以上にわたり遠洋一本釣りによるカツオ・マグロを市場に供給してきました。積極的な水産製品の開発などで規模を拡大してきましたが、近年は社会貢献を果たせる企業をめざし、環境への取り組みにも努めています。

漁業者のコメント

石原水産の執行役員、吉永勝彦氏は次のように述べました。「当社は、創業時よりカツオやビンナガマグロの一本釣りに携わってきておりますが、最近の環境に配慮した製品への需要にこたえ、この持続可能で伝統的な漁法で、国際的な認証であるMSCの取得を目指すことにいたしました。認証を取得した暁には、当社独自の商品化を行い、消費者の方々がMSC認証商品をより身近に感じる事が出来る様に、広く普及に努めてまいります。新たな取り組みに向け、一歩を踏み出したことを誇りに思います。」

MSCのコメント

MSC日本事務所の石井幸造は「日本でも適切な管理を行う持続可能な漁業の重要性が急速に高まっているなか、石原水産の一本釣りカツオ、ビンナガマグロ漁業が本審査に入る決断をされたことを本当にうれしく思います。持続可能な漁業で獲られた水産物の日本での需要は、数年前とは比較にならないほど増えています。2020年には東京オリンピック・パラリンピックの開催もあることから、この傾向はますます強まると思われます。この漁業が認証を取得し、新たなMSCラベル付き製品が販売されることで、水産資源を将来世代に残していくことの重要性について日本の消費者の認知がさらに高まることを願っています。」とコメントしています。

認証機関について

今回の審査は、第三者の認証機関であるコントロールユニオングループの一社であるMEサーティフィケーション株式会社より行われます。審査に参加を希望する関係者の方は、同社のCora Seip氏 ([email protected]) までお問合せください。

この件に関する報道関係者のお問い合わせ先
海洋管理協議会(MSC)日本事務所 牧野
電話: 03-5623-2845、Eメール: