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米国、南東大西洋のメバチマグロとキハダマグロがMSCの本審査へ

米国南東部・北大西洋のメバチマグロ(Thunnus obesus) とキハダマグロ(Thunnus albacares) の浮魚延縄漁業が、持続可能で適切に管理された漁業に対するMSCの認証審査を開始しました。米国東部沿岸北緯31度以南の排他的経済水域(EEZ)で操業されるこの漁業は、MSCの基準に則り審査され、認証後この漁業による製品には、正しく管理された漁業によるものであることを示す、MSCの青いエコラベル表示が可能になります。

この漁業は従来から通年操業されていますが、一定の地域においては期限付きで操業されていたこともあります。フロリダに本社を持つデイ・ボート・シーフード(Day Boat Seafood LLC)社が審査を申請しており、メバチマグロとキハダマグロの主な市場は米国です。

デイ・ボート・シーフード社のコンプライアンスとサステナビリティー・ディレクター、デビー・ルイス(Debbie Lewis)は、「我が社で2つ目の漁業に対するMSC認証の本審査が開始されたのを嬉しく思っています。米国南東部・北大西洋のメバチマグロとキハダマグロ漁業が、MSCの持続可能性で適切に管理された漁業に対する、高水準の規格を満たすことができると確信しています。我が社では持続可能性に対する献身的な取組みを行っており、MSC認証の取得は、環境に配慮した製品を選ぶ機会を消費者に提供すると共に、この漁業が未来の世代にわたり守られてゆくことを保証するものなのです」と述べています。

MSCアメリカの地域ディレクター、ケリー・コーリン(Kerry Coughlin)は、「デイ・ボート・シーフード社のメバチマグロとキハダマグロ漁業がMSC認証審査を開始するというのは、素晴らしいニュースです。デイ・ボート・シーフード社はメカジキ漁業でMSC認証の本審査につい先ごろ入ったばかりですが、これは同社の持続可能性への熱心な取組みと、MSC認証プログラムの利点に対する彼らの信頼の高さを示すものです」と述べています。

米国南東沿岸部のメバチマグロとキハダマグロ漁業はマグナソン・スティーブンス漁業保存管理法とthe Atlantic Tuna Conventions Actのもと、米国海洋大気庁(NOAA)漁業局(高度回遊性魚類部門)を通じ、連邦水域内で合衆国政府によって管理され、漁獲は主に連邦水域内からとなっています。大西洋マグロ類保存国際委員会(ICCAT)は大西洋のメバチマグロとキハダマグロ漁業管理における国際的権限を持ち、年間漁獲量と、米国その他のICCAT加盟国に対する国別割当量を設定しています。

審査は独立した第三者認証機関である米国MRAGによって行われ、審査期間は約12ヶ月から14ヶ月間と見込まれています。科学者など専門家によるチームが作られ、MSC基準の三大原則である、資源の持続可能性、環境への影響、漁業の管理システムに則って審査を行います。

 

以上