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米国のアカディアンレッドフィッシュ、ハドック、スケトウダラ漁業が持続可能な漁業として認証を取得

米国・マサチューセッツ州グロスターの持続可能な底魚協会(Sustainable Groundfish Association: SGA)が、そのアカディアンレッドフィッシュ、ハドック、スケトウダラ漁業が厳格な持続可能性の要求事項に合致していることを実証し、海洋管理協議会(MSC)の漁業認証を取得しました。科学に基づいたMSC規準は、持続可能な天然漁獲漁業のための規準として、世界で最も信頼され、認知されている規準です。

SGAのメンバーであるアン岬水産物取引所(Cape Ann Seafood Exchange)のクリスチャン・クリステンセン氏は次のように述べました。「MSC認証のおかげで消費者は、持続可能な操業と管理が行われているニューイングランドのレッドフィッシュ、ハドック、スケトウダラ漁業による水産物を、安心して購入することができます。私たちは、持続可能な漁業として、将来の世代のために環境への影響を最小限に抑えながら、漁業者たちとその家族の生活を守っていく取り組みを続けています。」

アカディアンレッドフィッシュ、ハドック、スケトウダラはあまり知られていない魚種ですが、ニューイングランドの漁師たちは、採算の合う持続可能な代替魚種として、これらの漁業を行ってきました。メイン湾とジョージズバンクにおけるこれらの魚種の2013年の水揚げ量の合計は、2,100万ドルを超える価値があるとされています。現在、レッドフィッシュとスケトウダラ漁業の水揚げ量は、年間割当量の半分以下となっています。

MSCアメリカ地域ディレクター、ブライアン・パーキンスは次のようにコメントしました。「将来の世代のために海が生命に溢れていること、これがMSCのビジョンです。アメリカのアカディアンレッドフィッシュ、ハドック、スケトウダラ漁業がMSCの認証取得に成功したことを、心から嬉しく思います。MSCは今後も新しい市場の開発と維持のために、パートナーとして協力していきたいと思います。」

ニューイングランドには、持続可能な認証漁業が集まっています。しかし、豊富な持続可能な水産物が提供されているにもかかわらず、消費者からの認知度はまだ高くありません。このため、MSCはニューイングランドの消費者に持続可能な水産物を知ってもらうためのキャンペーンを立ち上げました。この「Good Catch!」キャンペーンでは、プロ―モーションビデオを準備して、大ボストン都市圏、スプリングフィールド、グレート・バリントンにあるホールフーズとBig Yの店舗にてイベントを今月に開催し、消費者に直接訴えかけます。またグリーン・フェスティバルとクインシー・ファーマーズ・マーケットにおいてもイベントを開催します。

アカディアンレッドフィッシュ、ハドック、スケトウダラ漁業の審査は、認定第三者認証機関であるSAIグローバル(SAI Global Assurance Services)によって独立して行われました。SAI グローバルは、水産科学と政策専門家から成るチームを組織し、MSC漁業規準の3つの原則:健全な漁業資源、海洋環境に漁業が与える影響、漁業の管理、に照らして漁業の評価を行いました。MSCのプロセスはステークホルダーに開かれたものであり、すべての結果について外部査読が実施されます。