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米国北大西洋の遠洋メカジキ延縄漁業がMSC認証を取得

米国フロリダ州レイク・パークを拠点とするデイ・ボート・シーフードは、米国北大西洋の遠洋メカジキ延縄漁業が、持続可能で管理が適切であるとし、このたびMSC認証を取得しました。審査は独立した第三者の認証団体であるMRAGアメリカにより行われました。

認証単位は米国東海岸の北大西洋のメカジキ(学名:Xiphias gladius)漁業で、国立海洋漁業サービス(NMFS)の統計海域のフロリダ東海岸、南・中央大西洋、サルガッソ海、北東部沿岸、北東部の遠洋北中央大西洋も含んでいます。カリブ海とメキシコ湾は審査対象に含まれていません。2011年12月に、デイ・ボート・シーフードは、米国の南東部の北大西洋のメカジキ漁業でMSC認証を受けましたが、NMFSの統計海域である今回の認証単位には含まれませんでした。

今回認証された漁業は、フロリダ東岸の沿岸で季節により方法は違うものの、1年を通じてフロリダの東海岸で操業しています。米国連邦政府のマグナスン・スティーブンス法と大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)の管理要件に基づき、管理を行っています。さらに、NMFSのもと、連邦の法制度が絶滅危惧種を対象とする漁業を適用し始めました。

2010年の米国の漁獲高は約2,700トンで、漁獲可能量(TAC)以下でした。過去10年以上にわたり、ICCATにより定められていた正当な割当量に収まり続け、資源を回復させています。2009年には米国海洋大気庁(NOAA)により資源量が元に戻ったと発表されました。

今回の審査対象のグループはデイ・ボート・シーフードと系列の漁船および漁業者ですが、認証はNMFSの統計海域のすべての延縄漁業が含まれています。その結果、対象領域で米国の漁業免許を持つ延縄漁業者は、MSC認証を共有することができ、デイ・ボート・シーフードと共有のための契約を交わすことができます。

漁業者のコメント

デイ・ボート・シーフード社のコンプライアンス・サステナビリティ・ディレクターのデビー・ルイス氏は以下のように述べています。「米国南東部の延縄による北大西洋メカジキ漁のMSC認証が、南・中央大西洋のサルガッソ海の北東遠洋と、NMFS統計海域の北中央大西洋まで拡大されたことを誇りに思います。厳しい条件のもとで関係各位や中立の立場にある科学者、認証団体からの要求に応じ続けることが、操業する中でも最優先であるということを、私達の漁業者は認証取得のプロセスにおいて1年以上にわたり示してきました。MSC認証により、北大西洋の遠洋の延縄漁業者は、私達のMSCプログラムへの取り組みと、漁業が将来にわたって続くことを保証する持続可能な製品の供給に参画することになります。」

MSCのコメント

「デイ・ボート・シーフードが、持続可能な漁業およびその漁業とMSC認証を生活の基盤とする住民とコミュニティに対し、継続的にリーダーシップをとって取り組んでいることを光栄に思います」と、MSCのアメリカ地域ディレクター、ケリー・コフリンはコメントし、また「今回の認証により、米国の延縄によるメカジキ漁の漁業者は、MSC認証の漁業の一員となることができ、世界中のバイヤーに自分達の漁獲したメカジキはまさに持続可能な漁業で獲れていると示すことができます」としています。

認証機関について

2012年に始まった今回の審査にあたったMRAGアメリカは、独立した認証機関です。