北東大西洋におけるサバをめぐる紛争の解決を目的とした行動計画をMSCとして歓迎いたします。この行動計画は、7つのMSC認証取得サバ漁業から成るグループであるMackerel Industry Northern Sustainability Alliance (MINSA)により提出されたものです。MINSA のMSC認証は、現在、一時停止となっています。事態が解決されるまではこの一時停止状態が続くことになりますが、今回の行動計画により事態が解決されることになれば、再審査を必要とすることなく認証は回復されることになります。[1]
重要なステップ
MSCヨーロッパ副ディレクター、カミエル・デリッヒは、「これは、この事態の解決と漁業の認証の回復に向けた重要なステップです。この半年間で、交渉当事者間にあった溝は大きく縮まりました。この行動計画によって、このサバ漁業のすべての関係者が望む決議がなされるものと信じています。これら漁業の取組みと国際的な協力関係は類まれなものです。近いうちに認証が回復されることを期待しています」と述べています。
行動計画には以下が含まれています。
- 関係する管理組織は、持続可能で適切に管理された漁業の必要性および持続可能でない漁業がもたらすであろう結果に関するメッセージを積極的に伝えるための、ロビー活動を行う。
- 超音波機器を利用したサバ資源量をより正確に把握するプロジェクトでの協力をはじめとする、科学界との共同作業を行う。
- 貿易措置に対するロビー活動を行う。
- 政治家を動かすためのメディア活動を行う。
詳細については、北東大西洋サバ漁業のダウンロードページをご覧ください。
[1] それぞれの漁業の認証登録書が5年を経過していない場合に限られます。5年を経過している場合、通常のMSC認証同様、5年ごとの再審査が必要になります。