Skip to main content

MSCの最新ニュースをご紹介するプレスリリースです。

MSCジャパンのプレスリリースをメールで受け取りたい方は、 こちらの登録フォームよりお手続きください。

MSCが国際漁業サステナビリティ基金を設立

海洋管理協議会(MSC)は、小規模漁業と発展途上国の漁業のMSC認証取得を支援するための知識と可能性の強化を目的として、重要な水産学研究及びプロジェクトを支援する国際的な基金を本日新たに開始しました。

この国際漁業サステナビリティ基金の初期割当て金額は40万ポンド(約7,700万円)で、2年に分けて支給されます。この基金は、より多くの漁業がMSCプログラムに参加できるようにするMSCの取り組みを反映したものです。

情報、技術、管理の格差に対処するための基金

MSCのCEOルパート・ハウズは次のようにコメントを寄せました。「生命に溢れる世界の海、そして現在と将来の世代のための水産物資源の保護。それがMSCのビジョンです。MSCの設立から15年が経ち、250を超える漁業がMSC認証を取得し、かけがえのない海洋資源の持続可能な管理において主導的役割を果たしています」。

さらに、「しかしながら、MSC認証で要求される科学的で独立した検証というものは、多くの漁業にとっては難しい課題でもあります。私たちは、認証を取得するにあたって漁業が直面する知識とキャパシティの障壁に対処するプロジェクトを支援するために、この基金を設立しました。この基金では特に、MSC認証を取得しようとする漁業の前に立ちはだかる障壁を軽減することによって、より多くの世界の漁業がMSCプログラムに参加可能となることを目的としています」ともしています。

MSCでは、MSC認証の取得を目指す漁業が直面する情報、技術、管理における格差や障壁に取り組む重要な科学的研究、そして小規模及び発展途上国の漁業の改善と認証取得を支援する人材の育成に関する研究の申請を受け付けます。

学術機関、研究者、漁業、政府、NGOによる申請が可能

この基金には、学術機関、研究者、漁業、政府、NGOが申請できます。将来的にはさらに規模を広げられると期待されています。MSCは、当基金を拡大し申請者の支援につなげられるように、第三者による寄付金も積極的に募っていきます。

ルパート・ハウズは、「この出資は、より多くの漁業による持続可能な生態系に基づく漁業管理を援助することだけでなく、将来の世代の水産物供給を確保し、漁業に基づいた安定した経済を支援するためのものでもあるのです」と述べました。

申請方法

2015年の申請の締切は10月31日です。結果は年末に発表される予定です。

当基金への申請をご希望の方は[email protected]にてガイダンスと申請用紙をお申込みください。申請は英語のみの受け付けとなります。

詳細についてはmsc.org/gfsfでもご覧いただけます(英語のみ)。